墓地では墓を区画マップで登録しており、遺族は業者に登録されている墓の区画番号を伝えて墓石を設置してもらうという仕組みである。
12月17日の地元紙によると、設置当日のショジさんは仕事のため墓地に向かうことができず、親戚に頼んだ。親戚がその墓地に行くと、区画番号が516番であると教えられたため、その番号の場所に墓石を設置し写真を撮ってショジさんへ送った。
しかしそれを見たショジさんは墓の場所が夫のものではないことに気づいた。夫の墓は534番、目印としてコンクリートの十字架が立ててあったのだが、その墓には十字架がなかった。
墓場のマネージャーに問い合わせると、「設置するときにその場にいなかったショジさんが悪い」との答えが返ってきた。さらに墓石の移動も拒否されてしまったのだ。
こうして1万3500ランド(約11万3000円)もかけた夫の墓石は、他人の亡骸の上に置かれてしまった。
墓場の維持・管理を担当している「エテクウィニ公園&レクリエーション」も対応に積極的ではなく、ショジさんからの苦情を受けない限りは何もできないとのこと。どうやらショジさんの夫の墓番号間違いは、一番可能性がありそうな職員のミスとは考えていないようだ。
同公園墓地の広報担当者によると、大雨などの天災で墓地が崩れて番号が勝手に変更されてしまったか、職員が違法に墓場の適当な場所を売ってしまったため管理マップに正式に登録されない区画ができ、間違った場所に墓石を設置したのかもしれないとのことだ。
ショジさんらはお墓建立の行事を予定していたが、墓石を披露することなく行うことになり非常に落胆しているという。
出典:http://www.iol.co.za
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)