現在アメリカ南部を襲っている記録的な大雨により、ルイジアナ州では洪水被害が拡大している。同州ザッカリーではこの2日間で総雨量が600ミリを超え、州全体ではこれまでに10人が死亡、3万人以上が救出された。その一部は、大手映画スタジオを含む保護施設に1万1千人以上が避難しているという。このたび英紙『Metro』が、この洪水被害によって驚くべき光景を報じた。
土葬の習慣がある土地ならではといえるだろう。浸水した墓地から何十棺という棺桶が底から溢れ出し、プカプカと浮いている光景はまさに異様だ。
このシーンを写真に収めたアン・ジョンソンさんは、「こんな光景、今までみたことないわ。主人が今ボートで救助に向かっているけど、この被害は(2005年の)ハリケーン・カトリーナよりも大きいかも知れない」と英紙『Metro』に語っている。
同州のジョン・ベル・エドワーズ知事は15日、「今回の洪水被害は歴史的記録となっている。いつ、終わりがやってくるのはわからない。被害は日に日に拡大している」と声明文を発表した。さらに同日、ヘリコプターで調査にあたったイーストバトンルージュ郡保安官事務所は「泥水が道路や森にまで流れ込み、ほとんどの住宅エリアや車が浸水した」と甚大な被害を報告している。
これを受けて、ホワイトハウスは同州の4郡を大規模災害地域に指定した。また、国立気象局は少なくともこの洪水はあと1日は続くだろうと、引き続き洪水警報を出している。
出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)