10月6日にフジテレビ系で放送された『バイキング』にて映画『君の名は。』の興業収入が130億円を超えた話題に触れたところ、ゲストの泰葉とレギュラーの横澤夏子は映画館で観ていかに感動したかを熱く訴えた。一方、漫画家でタレントの江川達也は「売れる要素をぶち込んだ、言わば“大人のドラえもん”みたいなもの」とたとえて、プロが作り手の目で見たら「作家性が薄いライトな作品」だと評して周囲をざわつかせる。
さらには「絶賛している人が、面白くなかったと言う人に対してディスる」ので見なければという雰囲気が広がったという。ちなみにこれについてはAKB48(NGT48兼任)の柏木由紀が4日に『柏木由紀(Yukiriiiin__K)ツイッター』で「周りにあまりにも勧められるのでついに『君の名は。』観に行ってきました…」と感動で涙したことをつぶやいている。ディスりはしなくとも口コミで広がる現象はあるようだ。
『バイキング』にコメンテーターとして出演した岸博幸さんは新海監督を知っているというだけに過去の作品にも通じており、「新海さんは世の中の傾向を分かった上でああいう形にした」はずだという。映画をじっくり見て考える時代から、スマホ世代になると「サラッと見て気持ち良くなるのが好き」な傾向に合わせたのだろうと持論を話す。
対して泰葉と横澤夏子はそのような薄っぺらなものではないと言わんばかりに首を横に振り「音楽もいいんですよ!」と主張するが、江川から「プロデューサーが商売としてよくできたものに作っている」とまとめられてしまう。
また、岸さんが新海監督は世界観や背景を描くのは素晴らしいものの、それに比べると主人公などメインを描くのはそれほどではないと説明した上で、本作では「主人公などの絵に元ジブリにいた人を採用した」ことがヒットの要因のひとつではないかと分析する。木曜MCのフットボールアワー・後藤輝基が「それほどいろんなものを詰め込んだ作品なんですね」とフォローしたものの江川達也は「薄くね」とこだわっていた。
新海監督による「少し困ったことになった。今回の作品がヒットしているのはたまたまだ」というコメントが紹介されると、江川は作者として「次作へのプレッシャーが大きくなると、好きなものを作れなくなる」と言い、逆に「次で作家性を出せば、けちょんけちょんに叩かれるかもしれない」と懸念しており、坂上忍はもしそうなっても「批判の対象になってからが勝負。賛否は絶対にあるのだから」という。
岸さんは映画『君の名は。』の興行収入は200億円まで伸びると予想している。まだまだ人気は続きそうだが、新海監督の頭の中は次作をどのように作るかでいっぱいかもしれない。
出典:https://www.instagram.com/radwimps_jp
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)