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writer : flynn

【海外発!Breaking News】「ズマ大統領にレイプされた」と訴えた女性 敗訴後エイズ活動家として活躍も死去(南ア)

亡くなったのはクウェジさん(本名Fezeka “Khwezi” Kuzwayo)で41歳。詳しい死因は明らかにされていないが、長い間病に伏していたという。クウェジさんは1990年代にHIV陽性と診断されて以降、エイズ対策を訴える活動家となっていた。

クウェジさんは2005年、ズマ氏にレイプされたと訴えた。彼女の父がロベン島に収監されていたアパルトヘイト時、同じ房で10年過ごしたのがズマ氏で、それ以来「父の親友」として親交があった人からの裏切りであった。

裁判で、当時副大統領であったズマ氏は性交を認めたものの「彼女のほうから誘った」と発言。さらにエイズウイルスに感染していたクウェジさんに対して、ズマ氏は「性交後にシャワーをすぐ浴びたのでHIVにはならない」と呆れる回答をして世界中を驚かせた。この裁判で敗訴したクウェジさんは与党「アフリカ民族会議(ANC)」のサポーターから脅迫を受けるなど身の危険を感じたため、2007年に母親とともにオランダへ移住していた。しかし亡くなる1年前に、南アフリカに帰国したと言われている。

常に闘う姿勢を見せ、泣き寝入りをせずにオープンにレイプ被害のつらさを語ってきたクウェジさんに、多くの女性が共感し、彼女をサポートしていた。クウェジさんの母親は「愛すべき精神で、心に他者への親愛を持っていた」と娘を評し、悲しみに打ちひしがれている。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)

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