アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】ズマ大統領、私宅改築に24億円の税金。『江南スタイル』の替え歌で批判も。(南ア)

私宅改築に2億4600万ランド(約24億円)もの税金を注ぎ込んだとして、現在矢面に立たされている南アフリカのジェイコブ・ズマ大統領。騒動が起こってから11日間沈黙を守っていたズマ大統領が、自己弁護を始めた。

「私は何も悪いことをしていない。どこを調査されようが証拠も出るはずがない」と主張するのは、3月30日に選挙活動でケープタウンを訪れていたジェイコブ・ズマ大統領。彼の私宅はまるで一つの村のように広大なものだが、さらに巨額の税金を投入して改築しているのだ。

調査によると、ズマ大統領は防犯対策として私宅を改築した。しかし何千万円という額を見返りとして受領、そのお金でセキュリティとは全く関係のないプール、シアター、家畜小屋の改装などに費やしていたという。このズマ大統領宅はクワズール・ナタール州のンカンドラ(Nkandla)という村にあるため、“ンカンドラ・スキャンダル”と言われている。

一方でズマ大統領は「私はンカンドラ出身で、ここを離れるつもりはない。引退したらここに戻る」と主張、しかも「改築するにあたって、誰にも援助を求めていない。私には妻が(複数)いる。この大家族を養うためにも大きな家が必要だ」と語る。

改築の内容は、政府が防弾窓ガラスを設置したとセキュリティ向上を強調。この窓ガラスについては、セキュリティ専門家と一悶着あったことを認めた。専門家はセキュリティ上、ある窓を取り外して壁にすることを勧めたが、ズマ大統領は猛反対したそうだ。ズマ大統領はアパルトヘイト時に(ネルソン・マンデラ氏も投獄されていた)ロベン島に10年もいたため、牢獄のような小さな窓ではなく太陽の光がたっぷり入る窓を望んだらしい。だが、残念ながら窓は取り外されてしまった。

ちなみにこの“ンカンドラ・スキャンダル”の副産物として、世界的に大ヒットしたPSYの『江南スタイル』ならぬ『ンカンドラ スタイル』という曲がYouTubeに投稿された。「ナンバーワンになると、楽して儲かる」「ボーア人(アパルトヘイト時に主に白人至上主義を掲げていた人種)のようにお金がたくさん欲しいんだ」などかなり揶揄した歌詞だが、1週間も経たないうちに再生回数は4万回を突破している。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)