ローヴィーガンとは、未加工の食物だけを食べる完全菜食主義の食事だ。リアノンさんと娘モリーちゃんは、2015年3月からローヴィーガン生活をしている。
「親がローヴィーガン生活をして好調になったのなら、子供にも同じようにさせたいと思うのは自然なこと」というリアノンさん。モリーちゃんと共に、朝はほうれん草、デーツ、バナナ、そして浸したチアシードをまぜたグリーンスムージーを飲み、昼はパパイヤのみ、夜はフレッシュハーブとセロリやマンゴー、トマトなどをブレンドしたオリジナルのドレッシングをかけたほうれん草ときゅうり、ズッキーニやレタスなどのサラダを食べる。夜食にはローストしていないナッツ類や種をつまんでいるという。
「人間がどんなふうに動物を処理して食べているか話したら、モリーは自分もヴィーガンになりたいと言ったんです。多くの子供たちがスイーツやジャンクフードを食べていますが、モリーは果物や野菜を欲しがります。他の子供がモリーと同じようにヴィーガンフードを食べていると、とても嬉しいみたいですよ」とリアノンさんは語る。
娘の体調にネガティブな変化が現れたら、すぐに食生活を変えるつもりだと話すリアノンさんは「今のところはこの食生活があっているようです。モリーは夜もとてもよく寝てくれるし、2人ともいつ病気になったのか覚えていないぐらい」とローヴィーガン生活の良さを実感しているようだ。
一方でリアノンさんの子育てに対して、「可哀相な子供」「自分の意思で選択できる大人と違って、子供はまだわかっていない場合がある」「子供にローヴィーガン生活をさせるのは残酷だ」といった批判も寄せられている。
しかしイギリスにはヴィーガン生活者が多く、この批判に多くのヴィーガンが異論を唱えている。動物性たんぱく質を摂らなくても、子供は他の食物で十分な栄養が摂取でき、健康にもベストだと主張する声も多い。
イギリスの国営保健サービス(NHS)のサイトでは「ベジタリアンとヴィーガンの子供は、成長に必要なビタミンやエネルギーを十分供給できるようなバラエティに富んだ食生活をするように、親は心がけるべき」と伝えている。
出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)