アメリカのリアリティTV『The Real Housewives of New York City』で一躍有名になったセレブ主婦タレントで、自然食シェフとしても人気のベサニー・フランケル(40)が、長女のブリンちゃん(1歳3か月)をベジタリアンで育てていることを明らかにした。
生後15か月の育ち盛りの幼児をベジタリアンで育てていると聞いたら、親のエゴでは?と眉をひそめる人もいるかもしれない。
『Skinnygirl』というブランド名で、ダイエットの秘訣やレシピ本、ワークアウト本や、ヘルシーなカクテルミックスなどを販売、大当たりしているベサニーだが、このほど一人娘を「個人的な選択により」ベジタリアンで育てていると自身のブログ上で告白し、ちょっとした波紋を呼んでいる。
ベサニー自身はこれまで生ものだけを食べる食生活や、完全菜食主義など「肉以外のヘルシーフード」だけを試して来た後に、現在は「ほぼベジタリアンで、たまに欲しい時は肉を食べる」という食事法に落ち着いたそう。そんな彼女が、第一子のブリンちゃんには現在、ベジタリアンフードのみ、しかもオーガニックのものだけを食べさせるようにしているという。食材は、様々な野菜に加えて、タンパク質は「赤、白、黒、ひよこ豆、枝豆」などの豆類から摂るようにし、炭水化物はキノア (Quinoa=南米のアンデス地方原産の穀物)やクスクス、玄米や全粒パスタなどの「全粒穀物」のみをチョイスしているそうだ。
ベサニーが最も避けるべき、と主張しているのがレストランなどで提供される「キッズメニュー」。「過去の生活で、一度もキッズメニューをオーダーしたことはない。」「娘にもキッズメニューは食べさせたくない。よく13歳の子供達がピザやパスタなどバターで一杯の食べ物を食べているのを見るけれど…。」と語る。
じゃあ外食は無理?と思いきや、「もしメキシカン・レストランに行って、グアカモレ(アボカドのソース)がオーガニックでない、と分かってもそれを食べるわ。」と例外も許すといった考えらしい。「(オーガニックに)こだわることがポイントじゃないわ。ヘルシーな食生活のため、ベストを尽くすことがポイント。」
一方、動物性脂肪は全く食べさせていないのか、と思えば「ミルクに含まれている脂肪やたんぱく質も子供には必要よね、だからオーガニックのチーズをたまに食べさせているわ。子供は健康が第一だもの。」という。
この食生活によって、「娘がどれだけヘルシーに育つかを考えると、とっても興奮するわ。」と書いているベサニーだが、やはりというか、子供をベジタリアンで育てることには、反発を覚える人も少なくないようだ。
この件について伝えた芸能誌『Us Weekly』電子版の「読者のコメント」欄には、「子供にベジタリアン食を強いるのは、虐待では?」「15か月の子供に菜食主義? 馬鹿げている」「子供が可哀想」などのコメントが並ぶ一方で、「子供の食べるものを全く気にしない親達がいる一方で、子供をベジタリアンで育てている親も今は多い」「タンパク質はきちんと摂れているというし、いいんじゃない」という意見も。
ベサニー自身、「ブリンが成長して、出席したパーティーで出た食事がベジタリアンじゃなくても、彼女に“これは食べられない”と思って欲しくない。最後は彼女自身が選択すること。」としている。
ハリウッドには、ベジタリアンのセレブも多く、最近ママになった人々も少なくないが、彼女達も恐らく公言はしないだけで、自分の乳幼児達を同じような食生活で育てているに違いない。
確かに、学校の給食にピザが出るようなアメリカの大多数の子供達の不健康な食生活や、ティーンエージャーの肥満指数の高さを考えると、「子供にベジタリアン食」もあながち間違いではない、という主張も分からなくはない。しかし、もし必要な栄養素が十分に摂れないままに、親が良かれと思ってベジタリアン食を食べさせているのだとしたら、それはそれで子供が気の毒だ。さてこの議論、あなたはどう思う?
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)