乗客全員にアナウンスを行った。アナウンスでは、自身が2016年に白血病と診断され、骨髄移植を受けて命を救われた経験、そしてその命をつないだドナーがこの便に搭乗していることを語った。
その後、デビッドさんはアレクサンドリアさんのもとへ向かい、感謝の言葉とともに抱きしめた。この瞬間を目撃した乗客たちは拍手と歓声を送り、機内は感動に包まれた。デビッドさんは、「この若い女性が私の命を救ってくれました。彼女は私の兄弟よりも適合率が高かったのです」と述べ、アレクサンドリアさんを「真のヒーロー」と称賛した。
―ネット上で広がる感動
この再会の様子を撮影した乗客がSNSに投稿した動画は瞬く間に世界中に広がり、ネット上にはこのようなコメントが寄せられた。
「とても美しい物語ですね!」
「涙が出ました。神様、お二人を祝福してくださいますように。」
「私の弟は2022年に急性骨髄性白血病と診断されました。弟は元気になり、現在も元気に過ごしています。勇気を出して提供してくれたドナーに感謝しています。」
デビッドさんは米ニュースメディア『People.com』に「これほどの反響があるとは思わなかった」と驚きを語り、今回の出来事が人々に感動を与えたことを喜んでいる。
―ドナー登録を広めるきっかけに
アレクサンドリアさんは骨髄移植の重要性を広めたいと述べ、「骨髄提供を怖いと思う人もいるかもしれませんが、実際にはそれほど恐れる必要はありません」と、ドナー登録を呼びかけた。
デビッドさんもまた、この出来事がドナー登録の意義を広めるきっかけになることを期待しており、最後にこのように述べた。
「12月21日で移植手術から8年になります。」
「私たちの物語が多くの人々に喜びをもたらし、ドナー登録を促す助けになればと願っています。」
画像は『People.com 「Stranger Donates Life-Saving Bone Marrow to Pilot. 8 Years Later, He’s on Her Flight ― and the Moment Goes Viral」(Laura LoGiudice via Storyful)』より
(TechinsightJapan編集部 八田理子)