フェリペ君が書く(単語を綴る)ことでコミュニケーションを取ることができるように文字盤を導入した。
アニーさんは、「フェリペが使用したのは、アルファベットがプリントされた紙や木製の文字盤だったわ。でも『いつでもどこでも、すぐにコミュニケーションが取れるように』と腕にアルファベットのタトゥーを入れることにしたのよ」と明かす。
そして5月24日にアニーさんが、7月30日にはラファエルさんがタトゥーを入れ、Instagramにタトゥーを通した息子との会話を捉えた動画を投稿してきた。
特に、日本時間8月5日に公開された動画は、27日までの再生回数が580万回を超えるほど大きな反響を呼んだ。動画には、屋内遊園地で遊ぶフェリペ君に対して、アニーさんが「次は何をしたい? もうここを出る? それとももっと遊ぶ?」と問いかける場面が収められている。これに対し、フェリペ君はラファエルさんの腕に彫られたアルファベットを指差し、「MAIS(もっと)」と綴った。この動画には、次のようなコメントが寄せられている。
「これは今まで見た中でも最高のタトゥー。」
「父親はスーパーマンだね。」
「とても感動したわ。親の愛って凄い。」
「なんて素敵な家族なの!」
「私の娘もASD。タブレットでコミュニケーションを取っているんだ。これはインスパイアされるよ。」
なおフェリペ君にはASDである4歳の妹がいるが、妹はレベル1であり、コミュニケーションを取ることができるという。アニーさんは「ASDに対しての偏見をなくしたい」という強い思いがあるそうで、このように述べた。
「フェリペは、ほかのどんな方法よりもスペルを綴ることに集中し、興味を示しているようなの。そうすることで自分の意思をいち早く伝えることができるから。タトゥーは将来、あの子が自由に文字を書くことができるように学ぶための手段にすぎないけど、動画が拡散したことでネガティブなコメントではなく、たくさんの愛の言葉が寄せられているのよ!」
ちなみに昨年、自閉スペクトラム症で会話が成立しなかった6歳の男児が、初めて母の「グッドモーニング(おはよう)」の呼びかけに答える動画が注目された。母は当時のことを「幸せが溢れ出した瞬間」と述べ、人々の心を揺さぶった。
画像は『Annie Coutinho Instagram「Príncipe!」「Mãe e pai」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)