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writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】いとこの死亡証明書と遺灰を受け取った女性、3か月後に本人の生存が分かり驚愕(米)

テレビ電話でタイラーさんの姿を見せた。ラターシャさんはようやく事実であると認識したそうで、当時のことを「困惑しましたよ。こんなことが起こるなんて信じられないし、意味が分からないです」と振り返っている。

検視局から「実はいとこは生きています」と連絡を受けたラターシャさん。当初はイタズラ電話だと思っていたが、テレビ電話にはタイラーさんの姿があった(画像は『KGW 2024年1月9日付「Multnomah County officials told a man’s family he had died. Three months later, they learned he was still alive」』のスクリーンショット)

いったい何が起きたのか。タイラーさんは薬物依存症に苦しみ路上生活を送った後、死亡の知らせがラターシャさんに届いた当時は薬物乱用者のための回復プログラムに参加し、施設で暮らしていた。そして先月、受け取るはずだった食糧費補助の給付が停止していることに気付き、福祉局に問い合わせたところ、個人情報のデータと照らし合わせていたスタッフが怪訝な面持ちとなった。そのスタッフは、「あなたは死んでいることになっていますよ」とタイラーさんに信じ難い事実を告げたのだ。

検視局が調査を進めると、亡くなった人物が持っていた財布はタイラーさんのものだったことが分かった。財布は回復プログラムの施設で盗まれたようで、中には仮発行されたオレゴン州の免許証が入っていたそうだ。この情報をもとに、亡くなった人物はタイラーさんであるとされてしまった。またタイラーさんは数年間、家族や親戚と連絡を取っていなかったという。

火葬の前には遺体と対面することもできるが、タイラーさんの家族や親戚は都合がつかなかったため、対面せずに遺灰を受け取ることになった。そして遺体はタイラーさんだと勘違いされたまま火葬が行われ、死亡証明書も発行されてしまった。

死亡証明書にはタイラーさんの名前や生年月日が記載されており、政府により公式に発行されたものだった(画像は『KGW 2024年1月9日付「Multnomah County officials told a man’s family he had died. Three months later, they learned he was still alive」』のスクリーンショット)

マルトノマ郡の検視局では、年間約3500件の死亡調査を行っており、指紋の比較や本人が所持していた身分証明書、または家族に遺体を見てもらうことで身元確認を行っている。今回は葬儀が行われることはなく、火葬前の家族や親戚の対面もなかったため、別人であることに気付くことができなかった。同局は、「誤認は全国的に少数ですが発生しています」と説明している。

なお、実際に亡くなった男性の身元は特定されたが、遺族の希望により情報は公開されていない。

マルトノマ郡の検視局は遺体の身元確認の方法について見直し、その手順に変更を加える予定だという。今回のように仮発行された州の身分証明書だけでは不十分なため、将来的には、仮発行された州の身分証明書しか確認できない場合には、指紋による確認も合わせて行うようになるとコメントした。

画像は『KGW 2024年1月9日付「Multnomah County officials told a man’s family he had died. Three months later, they learned he was still alive」(Credit: Family of Tyler Chase)』『The Sun 2019年9月13日付「BACK FROM THE DEAD Mum almost collapses in shock after ‘dead’ son whose body she identified turns up on her doorstep four months later」(Credit: CENTRAL EUROPEAN NEWS)、2017年12月21日付「BACK FROM THE DEAD Man stuns family when he returns home months after his CREMATION ceremony in Thailand」(THAI PBS)』『The Guardian 2023年6月13日付「‘Dead’ woman bangs on coffin during her own wake in Ecuador」(Photograph: Ecuador Comunicación)』『LADbible 2020年8月19日付「Pensioner ‘Comes Back From The Dead’ After Waking Up In A Morgue」(Credit: East 2 West News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

ロシアで2019年3月、家を出たまま音信不通になってしまった43歳男性。1か月後に家族は遺体と直面し、警察に「息子に違いない」と告げたが、それは別人だった(画像は『The Sun 2019年9月13日付「BACK FROM THE DEAD Mum almost collapses in shock after ‘dead’ son whose body she identified turns up on her doorstep four months later」(Credit: CENTRAL EUROPEAN NEWS)』のスクリーンショット)

タイで2017年5月、警察から連絡を受けた家族は44歳男性の遺体を引き取り、火葬した。しかしその7か月後、本人が帰宅して仰天したという(画像は『The Sun 2017年12月21日付「BACK FROM THE DEAD Man stuns family when he returns home months after his CREMATION ceremony in Thailand」(THAI PBS)』のスクリーンショット)

エクアドルで2023年6月、通夜に参列していた人々が棺の中から聞こえる奇妙な音に気付いた。そして棺を覗くと、亡くなったはずの女性が息をしていることが判明したという(画像は『The Guardian 2023年6月13日付「‘Dead’ woman bangs on coffin during her own wake in Ecuador」(Photograph: Ecuador Comunicación)』のスクリーンショット)

ロシアの病院で2020年8月、医師によって死亡が確認された81歳の女性。遺体安置室に運ばれるも、息を吹き返していた(画像は『LADbible 2020年8月19日付「Pensioner ‘Comes Back From The Dead’ After Waking Up In A Morgue」(Credit: East 2 West News)』のスクリーンショット)

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