座席の下から1匹のカワウソの赤ちゃんが発見されたのだ。引き続き捜索が行われると、搭乗客が見たという“白いネズミ”も見つかり、客室乗務員が捕獲した。捕獲したネズミをバックヤードに連れていく際には、客室乗務員が手を噛まれてしまったと報道されている。
ネズミの捕獲後に客室乗務員は「動物を機内に持ち込んだ人は名乗り出てください」とアナウンスして呼び掛けたが、名乗り出る人はいなかった。その後、飛行機は台湾桃園国際空港に到着し、動植物防疫検疫局(APHIA)のスタッフらによる搭乗客の全ての荷物の確認と、1時間ほどかけて機内の検査が行われた。最終的に2匹のカワウソの赤ちゃん、段ボール箱に入れられた28匹もの生きたカメ、ヘビ1匹、マーモット1匹、そして種類不明のげっ歯類2匹が見つかったのだ。
今回の騒動に関して、1人の中国人女性がフライト代の全額返金を求めたが、複数の搭乗客からの証言により、この女性こそが複数の動物を機内に持ち込んだ張本人である疑いが浮上した。女性はタイのマーケットでカワウソやネズミを購入し、スワンナプーム国際空港から持ち込んで自宅へ持ち帰ろうとしたとみられているが、どのように保安検査をすり抜けて持ち込んでしまったのかは明らかになっていない。
容疑者の女性は、現在受けている警察の取り調べに非協力的な態度であるというが、「動物伝染病防治条例」に基づき、100万台湾ドル(約464万円)の罰金を科される可能性がある。
なお、押収された動物たちは、台湾屏東県にある国立屏東科技大学に送られ、カメは検疫所で保管されるものの、他の動物たちは確認が行われた後、最終的に処分されてしまうと報道されている。
ちなみに今年1月には、機内で「猫に逃げられた人いますかー?」と、猫を抱えながら通路を歩いて飼い主を捜す客室乗務員の姿を捉えた動画が話題を呼んでいた。
画像は『Metro 2023年10月5日付「Otter and rat cause absolute havoc on flight after escaping from hand luggage」(Picture: ViralPress)』『David Hislop 2022年12月30日付TikTok「Well that’s a first」』『New York Post 2021年3月2日付「Flight grounded after grumpy cat attacks pilot」(NY Post illustration)』『One Mile at a Time 2021年5月29日付「Bat Causes Newark-Bound Air India Flight To Divert」』『CBC.ca 2019年3月11日付「‘Oh, my God, something bit me’: Scorpion stings student on Toronto to Calgary flight」』『Flirty The Mini Service Horse 2019年8月31日付Instagram「Here’s a pic that was taken by another passenger that shows Flirty fit on the second flight.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)