先月、インドネシアの格安航空会社ライオン・エア機内でサソリ発見というニュースをお伝えしたばかりだが、同じく2月にカナダのケベック州モントリオールを本拠地とする航空会社「エア・トランザット」の機内でもサソリが見つかった。『CBC.ca』などが伝えている。
オンタリオ州トロントからアルバータ州カルガリーに向かうエア・トランザットの機内で2月26日、女性乗客のクイン・マルテさんは恐怖の経験をした。
ユーコン準州出身のクインさんは勉学のためアルバータ州で生活しており、この日は4時間のフライトに乗り込んでいた。しかし3時間後に、クインさんは腰に何かが動く感触を味わった。
機内のエアコンの風が腰部分にでもあたっているのかと思ったクインさんは、何かが触れるような感触を味わいながらも、気にしないようにしていた。だが目的地に着陸間際となり機内のライトが消えた時、腰に何かが刺さった。
「えっ! 何かに噛まれた!?」
驚いたクインさんは座席の背中部分に敷いていた自分のセーターを掴もうとしたが、着陸前ということでシートベルトが外せず、ライトも消えていたために確認できない状態だった。しばらくすると機内ライトが点灯し、クインさんは背後のセーターを調べてみたが何も見つからなかった。そして後ろを振り返り座席を見た時、背もたれ部分との間にサソリが動いているのを発見し、驚愕した。クインさんは慌ててシートベルトを外して座席から飛び上がり、目の前で起こっていることを理解しようとじっとサソリを見つめたという。
「着陸するまでの30分ぐらいの間、私のセーターにサソリが入り込んで背中にいたんです。サソリの体長は4インチ(約10.2cm)ほどだったと思います。なんでカナダ航空機の中にサソリがいるの!?って思ってしまいました。」
クインさんはCA(客室乗務員)に「いったいどうなっているのか」と尋ねて説明を求めた。しかしクインさんの座席を調べたCAは、