このように続けた。
「オオトカゲは巣穴に近づきましたが、卵を襲う前に母ワニが戻ってきて追い払ったのです。私たちがホッとしたのは言うまでもありませんが、母ワニもきっと同じ気持ちだったに違いないのです。」
「私たちはその後も毎日、ワニの巣を見守り続けました。すると1月13日、巣の周りに卵の殻が散乱していることが分かりました。残念なことに私たちは、ワニの赤ちゃん誕生の瞬間を見逃してしまいましたが、ほとんどの卵が無事に孵っていたのです。」
ところがその2日後、マークさんが橋に戻ると、ワニの巣の近くに再びオオトカゲが現れたのだった。
当時の様子を捉えた動画では、オオトカゲが卵の殻をくわえるなどして周りの様子をうかがい、少しずつ巣に近付いていくのが見て取れる。そして穴に頭を突っ込んだオオトカゲは、子ワニをくわえて逃げ去っていき、やっとのことで餌にありついたのだった。
なおマークさんは、この動画を自身のYouTubeチャンネル『Foxys On Safari』で公開しており、「あのオオトカゲは巣穴を辛抱強く見張っていて、母ワニの姿が見えなくなった瞬間に子ワニを盗んだのです」と明かすと、「忍耐と根気強さが、子ワニという報酬につながったのでしょうね」と語った。
ちなみに野生動物専門サイト『Animal Spot』によると、ナイルオオトカゲはアフリカ大陸最大のオオトカゲの一つで、体長は120~220センチになるそうだ。木に登ることも水中を泳ぐことも得意で、気性が荒く攻撃的だという。
画像は『Latest Sightings 2023年8月5日付「Lizard Runs off with a Baby Crocodile」』『Foxy Crocodile Bush Retreat 2023年1月15日付Instagram「#watermonitor」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)