インドネシアの川岸で先月末、ワニ(クロコダイル)に襲われた女性が水中に引きずり込まれ、90分後に救出された。ワニは女性に噛みついたまま離さず、女性は川面から頭だけを出した状態で耐え抜いたという。当時の動画とともに、英ニュースメディア『Metro』などが伝えた。
インドネシア、西カリマンタン州ケタパンリージェンシーの川岸で先月27日、アブラヤシ農園(プランテーション)で働くファルミーラ・デ・ゼズスさん(Falmira De Jesus、38)がワニに突然襲われた。
タンクに水を汲もうとしたところ、川からワニが飛び出し、そのまま引きずり込まれてしまったそうで、ファルミーラさんは声を限りに助けを求めた。
そして駆けつけた農園の労働者らは、アシに覆われた川面から頭だけを突き出したファルミーラさんを発見。川岸から長い棒でワニを突いたり、アシを引き寄せたりして救出を試みた。
だがワニは、ファルミーラさんを水中で噛んだまま離さず、集まった人々は「自分も襲われるかもしれない」という恐怖でむやみに近づくことができなかった。
ファルミーラさんは、当時のことをこのように語っている。
「ワニに噛まれ、かなりの痛みがありました。ワニは私を離そうとせず、だんだん自分が弱っていくのが分かりました。そうして少しずつ水中に引っ張られていくのが分かり、『ああ、自分はこのまま死ぬんだな』と思っていました。」
当時の様子を捉えた動画を見ると、