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【海外発!Breaking News】「世界一醜い犬コンテスト」 今年の優勝者は“醜いの意味を変えた”「毛深いカバ」のような犬(米)<動画あり>

かつては奇形のために死に直面したこともあった。

ブリーダーによってアリゾナ州にある動物管理局に引き渡されたスクーターは、安楽死させられる予定だったのだ。しかし幸運にも、現在の飼い主であるリンダ・チェレステ・エルムクイストさん(Linda Celeste Elmquist)が所属する「SAFE(Saving Animals From Euthanasia)」という動物レスキューグループによって救われ、同グループの男性のもとで約7年間育てられた。この7年の間もリンダさんはスクーターを病院の検査に連れていくなど、常にその存在を気にかけて世話をしてきた。その後、男性がスクーターの世話を続けることが困難になり、スクーターはリンダさんに引き取られて家族となった。リンダさんとスクーターの生活が始まって7か月となる。

スクーターを最初に見た時、リンダさんは「助けてあげられる」と感じたという。リンダさんは「スクーターの姿や状態を見て、少し悲しくなることもありました。でもスクーターと触れ合ううちに『愛らしい』と感じる気持ちが強くなりました」と話している。

後ろ脚が変形しているものの、懸命に生きるスクーター。飼い主のリンダさんは「スクーターと触れ合ううちに、愛らしいと感じる気持ちが強くなりました」と話している(画像は『TODAY 2023年6月24日付「The ‘World’s Ugliest Dog’ competition has a new winner ― meet Scooter」(Sumiko Moots)』のスクリーンショット)

リンダさんによると、スクーターは車いすを手に入れるため、理学療法士の診断を受けたという。慣れるまでには時間がかかったが、今では速く動き回ることができ、周囲の匂いを嗅ぐなどこれまでできなかったことができるようになったそうだ。またスクーターは奇形を除けば他の犬と変わりがなく、大好物はレバーソーセージだという。

今回のニュースを見た人々からは、「醜い犬なんていない、なぜなら純粋な心をもっているから」「人間こそが一番醜い」といった声が寄せられている。

ちなみに「世界一醜い犬コンテスト」の昨年のチャンピオンは、“ミスター・ハッピーフェイス(Mr. Happy Face)”という名前の毛がないチャイニーズ・クレステッドとチワワのミックス犬だった。ミスター・ハッピーフェイスは、ゴミ屋敷のような劣悪な環境の飼い主のもとからアリゾナの動物保護施設に引き取られ、17歳にして新たな家族に迎えられた。飼い主のジェネダ・ベナリーさん(Jeneda Benally)によると、ミスター・ハッピーフェイスは今年の同コンテストをジェネダさんとともに出場犬全員の幸運を祈って陰ながら応援していたそうだ。また現在もシニア犬の養子縁組を推進すべく、イベントの看板犬として写真撮影に応じたり、SNSなどを通じてその元気な姿を見せ続けている。

画像は『TODAY 2023年6月24日付「The ‘World’s Ugliest Dog’ competition has a new winner ― meet Scooter」(Sumiko Moots)』『Mr. Happy Face 2023年6月24日付Instagram「Mr Happy Face wishes all the best to all of this year’s World’s Ugliest Dog Contestants!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 H.R.)

昨年のチャンピオンだったミスター・ハッピーフェイスと飼い主のジェネダ・ベナリーさん。今大会の出場犬全員に向けて「どの犬にも祝福される機会があるべきだと信じています」とエールを送っていた(画像は『Mr. Happy Face 2023年6月24日付Instagram「Mr Happy Face wishes all the best to all of this year’s World’s Ugliest Dog Contestants!」』のスクリーンショット)

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