トビーさんは最終的にジムから退去するよう言われてしまった。彼は当時の出来事についてこのように語っている。
「誰かと話している時以外は、僕はどこを見ているのか分かっていないんだ。あの時の僕はただまっすぐ顔を向けてトレーニングしていたんだけど、残念なことに目の前でエクササイズしている女性がいた。彼女がスクワットしていたのか、それとも無防備で見られたくない格好だったのか、よく分からなかったけどね。」
「そして彼女が僕のところにやって来て話しかけてきたけど、最初は気づかなかったんだ。だって僕は何も悪いことをしていなかったからね。彼女はこう言ったんだ。『なんでずっと私を見てるの? 気持ち悪いからやめて』って…。」
その後、トビーさんがそのスポーツジムに行くことは二度となかったそうだ。またトビーさんは「最近の公共のジムでは、気味の悪い人を捕らえようとする文化がある。それはトレーニング中の他人をじっと見つめたり、無断で動画を撮影したりする人がいるからね」と付け加えた。
トビーさんは最後に「それは辛い経験で、当時は自分の自信が大きく打ち砕かれて、目が見えないことで大きな問題を引き起こすと感じた瞬間だった」と明かしている。なお現在利用しているスポーツジムでは、誰もがトビーさんのことを知っており、良好な関係を築いているという。
画像は『New York Post 2023年6月19日付「I was kicked out of a gym for ‘staring’ at a woman ― even though I’m blind」(Instagram)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)