今月13日、イングランド最高峰で「大型犬が歩こうとせず、下山できない」という救助要請が入った。山岳救助隊13名が駆けつけ、体重33キロもある大型犬を担架に乗せると、4時間以上かけて歩いて下山した。担架に乗せられた犬は終始大人しく、救助隊員らも穏やかな雰囲気で救助活動ができたという。英ニュースメディア『Metro』などが伝えている。
ユネスコ世界遺産に登録され、湖水地方国立公園内に位置するイングランド最高峰「スカーフェル・パイク(標高978メートル)」の山中で、救助要請があった。現地時間13日、愛犬である秋田犬の“ロッキー(Rocky)”と山登りに来ていた飼い主は、登山を終えて下山しようとした際、ロッキーが座り込み、その場から動かなくなってしまった。ロッキーは山登り中にケガをしたうえ、疲れもあったため歩くことを拒んでいたのだ。
大型犬であるロッキーは体重が33キロもあり、飼い主が抱えて下山することは不可能だった。時刻は午後6時半近くになってしまい、困り果てた飼い主はカンブリア警察に連絡して助けを求めた。同警察は当初、スカーフェル・パイクを管轄するワズデル山岳救助隊に救助を要請したが、ロッキーはふもとのラングデールという場所に向かうコースにいたため、より近い場所を管轄するラングデール・アンブルサイド山岳救助隊に救助を依頼することにした。しかしこの日、ラングデール・アンブルサイド山岳救助隊はすでに複数の救助要請に対応していたため、最終的にケズィック山岳救助隊がロッキーを救出するために出動することとなった。
ケズィック山岳救助隊が現場に向かう間、日が沈み始めて気温が下がってきたため、同救助隊は飼い主に少しずつ下山するように促し、