一卵性の三つ子姉妹で36歳のヴィクトリアさん(Victoria、以下ヴィッキーさん)、サラさん(Sarah)、ジョアンナ・ベデルさん(Joanna Bedell)は、両親と同じキャリアを選択した産婦人科医だ。一卵性の三つ子が自然に誕生する確率は約2億分の1とそれだけでも非常に珍しいが、三姉妹は現在、母ジャネット・ゲルステンさん(Janet Gersten、70)が創設した米フロリダ州マイアミの病院で働いている。米NBCの朝のニュース番組『Today』などが伝えた。
フロリダ州マイアミに住む一卵性の三つ子姉妹、ヴィッキーさん、サラさん、ジョアンナ・ベデルさんは、産婦人科医である母ジャネット・ゲルステンさんと共に「ニュー・エイジ・ウェメンズ・ヘルス(New Age Women’s Health、以下NAWH)」で働いている。
三姉妹が初めて分娩室に入り、出産の様子を目の当たりにしたのは8歳の時で、一緒に買い物をしていたジャネットさんが急なお産で病院に呼び出されたことがきっかけだった。
サラさんは「あの頃はまだ、赤ちゃんがどこから出てくるのかも分かっていなくて、ショックを受けたの。『私たちは今、何を見ているのかしら?』ってね。でも母の仕事ぶりは冷静で、自信に溢れていたわ」と当時のことを振り返る。またジョアンナさんは生々しい出産シーンを見て、恐怖に震えたそうで「今でも3つのことをはっきりと思い出すの」と語ると、このように続けた。
「1つ目は、赤ちゃんの頭があれほど大きいなんて想像もしていなかったこと。2つ目は、あの時初めて失神しそうになったこと。そして3つ目は『産婦人科には絶対になりたくない』ということよ!」
そんな環境で育った3人が医学部進学の決意を固めたのは高校在学中のことで、