車体下のアンダーカバーを取り外し、ボンボンをエンジンルームの真下から引っ張り出すことに成功した。キャリーさんが最初に鳴き声を聞いてから、1時間半後のことだった。
デニスさんはボンボンを救出した後、「私も犬を飼っているからね。助けることができて心からホッとしているよ。『自分の愛犬がいなくなってしまったら、いったいどんな気持ちになるだろう』なんて考えていたからね」と語り、安堵の笑みを浮かべていた。
またアシュリーさんは、自分の車だったことに責任を感じていたのか、自由になったボンボンをギュッと抱きしめて喜び、疲れ切ったボンボンはそんなアシュリーさんに身を任せ、ピタリと寄り添っていた。
アシュリーさんとキャリーさんはその後、非営利団体の動物福祉施設「カンザスシティ・ペット・プロジェクト(Kansas City Pet Project)」に赴き、ボンボンがマイクロチップを装着しているかどうかをチェックしてもらったものの、登録はなかったという。
しかしアシュリーさんはその後、近所に住むタチアナ・チャベスさん(Thatiana Chavez、18)がFacebookで生後4か月のボンボンを捜していることを知って連絡、嬉しい展開をこのように述べている。
「彼女はボンボンと一緒の写真を投稿していてね。捜し始めてちょうど2日ほど経っていたの。それで連絡すると、感情的になりながらもとても喜んでくれたわ。小さなボンボンは、こうしてママの家に帰れたのよ!」
なおタチアナさんは「ボンボンがどのようにしてアシュリーさんの車のエンジンルームに入ったのか分からない」と話しているが、ボンボンは行方不明だった4日間で尻尾と足指に怪我をし、尻尾を切断しなければならないという。また獣医は現在、足指の手術をするかどうかを検討中で、タチアナさんはクラウドファンディングサイト「GoFundMe」に専用ページを設置。手術費用のための寄付を募ったところ、目標額2500ドル(33万5千円)に対して、現在2563ドル(34万3千円)が集まっている。
ちなみにこのニュースには、「ボンボンが生きていてよかった」「生きていたのは奇跡よ。運が良かったんだと思う」「ボンボンの鳴き声を聞いて、見つけてくれてよかった。助けてくれた人たち、ありがとう」「ボンボンが手術をしなくて済むといいね」「うちの父もこの子の救出を手伝ったの。とても誇りに思うわ!」「マイクロチップを装着すべき」「ペットは子供と一緒。家での安全を確保し、しっかり育てないと!」「ボンボンの飼い主は動物を飼うべきではないと思うわ。命の危険に晒したのよ」「大切なのはボンボンの命が無事であったこと。今後は気を付けないとね」といったコメントが寄せられている。
画像は『Carrie Lippert Gillaspie 2023年4月20日付TikTok「all in a days work!」』『GoFundMe 2023年4月21日付「Hope for bonbon」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)