自宅から医療用具が入った紙袋や点滴用スタンド、カツラなどを押収している。
なおマディソンは昨年10月18日、アイオワ州スコット郡のメディア『North Scott Press』のインタビューを受け、次のように語っていた。
「私がすい臓がんと診断されたのは2022年2月10日で、数か月後に白血病であることが判明した。医師には『5年間生存できる確率は11%』と言われ、脊椎の腫瘍が見つかったのはその後だった…。昨年の2月から10月の間に化学療法15回と放射線治療90回を受けている。」
さらに診断が下った日のことを「取り乱し、大声で泣き叫んだ」と振り返り、「それでも涙を拭い、なんとか前に進む勇気を持つことができた。学校にも通い、良い成績を維持している」と述べていた。またTikTokでは「化学療法が始まる前に卵子を採取し凍結した」などと発言、嘘に嘘を重ね続けた結果、「GoFundMe」では1月19日の時点で439人以上から約489万円(37303ドル)もの寄付金を集めていた。
今回のマディソンの逮捕を受け、がん患者やその家族、寄付をした人々を中心に怒りの声があがり、次のようなコメントが寄せられた。
「がん患者の心を踏みにじるような行為。こんな嘘を平気でつくなんて信じられない。」
「美しい顔をした悪魔。」
「がん病棟を訪れて、真の患者の苦しみを知るべきだ。」
「まだ若い彼女を信じ、『なんとかしてあげたい』との思いから寄付をした。彼女はそれなりの報いを受けるべき。」
「私は決してお金があるわけではない。それでも彼女に寄付をした。許せない。」
「母は私が11歳の時にすい臓がんで亡くなった。私は今19歳。母の命を奪った恐ろしい病気のふりをしてお金を騙し取るなんて…。腸が煮えくり返る思い。」
ちなみに「GoFundMe」はマディソンに寄付をした人々への返金を約束、マディソンのTikTokのアカウントはすでに使用ができなくなっている。マディソンは逮捕から4時間後、131万円(1万ドル)の保証保釈金を払い釈放されており、3月2日に出廷する予定だ。
画像は『Maddie Russo 2023年6月20日付Facebook』『New York Post 2023年1月31日付「TikToker charged in GoFundMe cancer scam after documenting ‘battle’」(GoFundMe)(Scott County Sheriff)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)