今月14日、5年間にわたり親友から1900万円以上を騙し取ったイギリス在住の女に2年4か月の実刑判決が下された。女は親友が好意を寄せていた男性ががんだと偽り、月に50万円ほど受け取っていたこともあったそうだ。好きな男性のがん治療のために親友が捻出した現金は、実際には女の生活費として使われていたという。『Liverpool Echo』『The Mirror』などが伝えている。
英リスカードに住むアンナ・ボナー(Anna Bonner、40)は2015年から2020年までの5年間、親友のスーザン・ヒューズさん(Susan Hughes)から11万7000ポンド(約1950万円)を騙し取った。
アンナはスーザンさんが好意を寄せていた男性ががんだと偽り、その治療費として受け取った現金を自分の生活費に充てていたという。
4月14日にリバプール刑事法院(Liverpool Crown Court)で行われた裁判で、詐欺容疑を認めたアンナには懲役2年4か月の実刑判決が下された。
検察官のシャーロット・アザートン氏(Charlotte Atherton)は事件の経緯をこのように明かした。
「スーザンさんとアンナは1999年に介護施設での仕事を通じて知り合い、アンナの結婚式ではスーザンさんが介添人を務めるほど親しい仲でした。2人はニューブライトンにあるナイトクラブ『RJ’s』によく一緒に行っていたそうです。ある夜、スーザンさんはそこで働く男性と仲良くなり、好意を抱くようになりました。アンナはその男性のことをスティ・ルーカス(Ste Lucas)と呼び、自分の叔父だと話していたそうです。2015年、アンナはスーザンさんにスティが刑務所に入ったと伝え、着ている服のことでいじめられているためお金を貸してほしいと頼みました。そしてスーザンさんがそれを承諾したことが始まりだったのです。」
「その後、アンナはスティが精巣がんと診断されたと偽り、アメリカでしか受けられない実験的治療が必要だと告げました。それを信じたスーザンさんは好きな男性の治療費のためだと思い、1か月に3000ポンド(約50万円)もの現金を彼女に渡すようになったのです。彼女の口座には5年間で2000万円近く送金されています。スーザンさんはそれがスティの治療のために使われるものと思っていましたが、実際にはアンナが生活費として使っていました。」
アンナはそのお金を自分のために使う一方で、