今から2年前、イギリスでがん患者の女性が病院のベッドで無気力な表情を浮かべ、治療費の寄付を呼びかけていた。ところががんは嘘であり、この女は寄付金のほとんどをギャンブルなどに使っていたことが分かった。『The Sun』『Kent Online』などが伝えている。
英ケント州ブロードステアーズに住所を置くニコル・エルカバス(Nicole Elkabbass、42)が、2018年2月から8月にかけてクラウドファンディングサイト「GoFundMe」で寄付を募り、約4万5000ポンド(約620万円)を不正に受け取ったとして起訴された。
同州にあるカンタベリー刑事裁判所で今月10日に行われた裁判では、ニコルは受け取った寄付金のほとんどをギャンブルや贅沢品などに散財していたことが分かった。
ニコルは当時、卵巣がんと偽り「GoFundMe」に治療費のため寄付を募っていた。同サイトのキャンペーンページには病院のベッドに仰向けになり、口が半開き状態のがんと闘う患者を装ったニコルの写真が投稿され、説明欄にはまるで彼女の母親が綴ったかのように「娘を助けて欲しい」とあった。
ところが昨年、ケント州とエセックス州の重犯罪捜査局の刑事がニコルについて詐欺容疑で捜査を進めていた。そして同年4月5日にニコルは起訴されることになった。
起訴後の裁判でニコルは無罪を主張し、