卵巣がんと偽り約5900万円もの大金を騙し取ったイギリス在住の女に、このほど5ポンド(約830円)の返済命令が下された。集めた寄付金で海外旅行やギャンブルに費やしていた女だが現在は資産が残っておらず、返済の見通しが立たないとの理由からわずか5ポンドの返済が求められたという。これに世間からは「信じられない」「冗談でしょ」「あり得ない」など批判の声が多数あがっている。『Metro』『The Mirror』などが伝えた。
英ケント州ブロードステアーズに住所を置くニコル・エルカバス(Nicole Elkabbas、44)は2020年、卵巣がんと偽り45000ポンド(約620万円)を騙し取った罪で起訴された。
遡ること2018年、ニコルは卵巣がんと診断されたため6回の化学療法と3回の手術を受ける必要があると偽り、クラウドファンディンサイト「GoFundMe」で治療費を募った。
彼女の回復を願って700人以上が寄付をしていたが、ニコルを診察した腫瘍医が募金ページを見つけたことで嘘が発覚したという。医師はその数日前に検査の結果、がんではなかったと本人に伝えていたそうだ。
ニコルは集めた寄付金を治療ではなく、イタリアやスペインへの旅行やサッカー観戦のチケット、ギャンブル、レストランでの豪華な食事のために使っていた。