医師から「改善の兆しが見られなければ、生命維持装置を外すことも考えておいてください」と告げられたそうだ。
幸いにも一命を取り留めたが、右目は失明し左目の視力を一部失い、腕や脚にも障害が残ったデイヴさんは、この試練により収入や自信、プライドや野心さえも失ってしまった。
しかしのちに親子で「脳卒中協会(Stroke Association)」のカウンセリングを受けたことにより、少しずつ現実を受け入れることができたという。
ジャッキーさんは「デイヴの怪我のことで、私はずっと罪悪感を抱いていました。それは親として当然のことなのでしょうが、脳卒中協会のカウンセリングは私たち親子に起こったことを良い方向に捉えるよう手助けをしてくれました。私は罪悪感を克服することはできないかもしれませんが、それを受け入れて前に進む必要があることに気づきました」と語った。
一方のデイヴさんは、カウンセラーと話すことで安心できたとしてこのように述べている。
「カウンセリングを受けたことで怒りや不満をどのように吐き出せばいいのか、それを考える助けになりました。私はこの出来事の後、たくさんの友人を失いました。なので友情についても話しました。セッションが終わって外に出てみると、肩の荷が下りたような気がしたのです。誰かに話して自分の感情を共有でき、しかも批判されていると感じずにいられたのはとても良い経験でした。」
そんなデイヴさんは最近、大工として仕事に復帰したという。以前と同じように仕事をこなすことはできないものの、自分の身に起きたことを受け入れ始めたデイヴさんは人生とキャリアを再び築こうとしている。そして他の脳卒中患者にも心のケアを受けるように呼びかけていた。
画像は『The Daily Star 2022年12月10日付「Man, 28, almost died as he suffered stroke after getting splinter in his hand」(Image: Stroke Association/ SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)