大工として働くイギリス在住のある男性は2020年8月、仕事中に木の破片が手に刺さってしまった。その傷が原因で感染症を患った男性は脳卒中を発症し、怪我からわずか2日後には昏睡状態に陥ったという。幸いにも一命を取り留めたが、視力を一部失い、腕や脚にも障害が残った男性は「カウンセリングによって少しずつ現実を受け入れることができた」と話している。『BBC』『The Daily Star』などが伝えた。
英コーンウォールのセント・オーステルに住む大工のデイヴ・パーキンさん(Dave Parkyn、30)は2020年8月、仕事中に木の破片が手に刺さってしまった。その時の傷が原因となって感染症を患い脳卒中を引き起こした結果、彼の身体には障害が残ったという。
デイヴさんの母親であるジャッキーさん(Jackie、65)は当時のことをこう振り返っている。
「その日、デイヴは仕事から帰ってくるとひどい頭痛に苦しんでいました。夕方頃にはさらに痛みが激しくなったようで、NHS(国民保健サービス)の111番(緊急ではない医療に関する無料の電話相談)に電話をかけて相談したのです。その後、かかりつけ医の診察を受けたところ、背中の肉離れにより頭痛が起きている可能性があると診断されました。それでも痛みが続くようであれば2、3日後にもう一度受診するように言われて、その日は家に帰されたのです。」
その後も症状は悪化する一方だったデイヴさんは翌日、病院に運ばれたという。そして詳しい検査を行った結果、化膿した手の傷から細菌性髄膜炎を発症しており、それが全身をめぐって脳卒中を引き起こしていたことが明らかになった。
また肺炎と敗血症を併発していることも判明し、怪我からわずか2日で昏睡状態に陥ったという。
デイヴさんの家族は当時、