CWRはSNSを更新し、グレーテルが危機的な状態を脱し食事を摂っていること、救出する際に傷つけた足を少し引きずってはいるものの、立ったり歩いたりすることが可能になったことを知らせると、このように続けた。
「グレーテルは、今でもヘンゼルを亡くした悲しみから立ち直れてはいないようです。でも我々はグレーテルの気をそらすため、できる限り温かく見守っているのです。」
ところが救出から6日後の19日、事態が急変した。CWRはグレーテルがスタッフに見守られながら静かに息を引き取ったことを報告し、次のように綴った。
「我々が最善を尽くしたにもかかわらず、グレーテルはパートナーの死を受け止めることができないまま、日を重ねる毎に元気をなくしていきました。」
「強い絆で結ばれていた2羽ですから、グレーテルがこうなってしまう可能性があることは分かっていました。でも私たちは希望を捨てることはしませんでした。」
さらに2羽が氷に閉じ込められた前日の午後5時に捉えたという写真を公開すると、「これが仲睦まじかった2羽が一緒にいる最後の写真になってしまいました…」と言葉を添え、天国へと旅立ったグレーテルにこんな言葉を残していた。
「安らかに眠って! 空高く舞い上がり、ヘンゼルと再び一緒になって!」
なおこのニュースには「グレーテルはきっとヘンゼルと天国で会えたと思う」「なんて悲しいのだろう。これからあの湖に行くたびに、2羽の悲劇を思うだろう」「ヘンゼルなしの人生がいかに悲しいものだったか…グレーテルは耐えられなかったのでしょうね」「グレーテルは最期、スタッフに見守られ、苦しむことなく逝ったと思う。ありがとう」「安らかに!」「ヘンゼルとグレーテルはみんなに愛されたつがいで、私にとっても特別だったの。残念でならないわ」「これぞ究極の愛というものなのだろうね」といった感想が寄せられている。
ちなみに中国では、脳卒中で倒れた飼い主の男性を救った犬が男性と一度も面会できないまま、12日後に死亡した。犬は飼い主と離れたことで食事や水も喉を通らなくなったという。
画像は『Cleethorpes Wildlife Rescue 2022年12月20日付Instagram「We know many of you join us」、2022年12月15日付Instagram「Good morning all!」、2022年12月20日付Instagram「It’s with extremely heavy hearts」』『Cleethorpes Wildlife Rescue 2022年12月14日付Facebook「A little update on Gretel」、2022年12月20日付Facebook「Update 12/12/22」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)