パートナーを亡くし悲しみに暮れるオスのカワウソのために、英コーンウォールのグウィークにある保護施設が一肌脱いだ。新しいパートナーを探そうとスタッフが利用したのはデートアプリで、オスはクリスマス前に運命のパートナーにめぐりあったという。温かい愛のニュースを『Metro』『New York Post』などが伝えている。
「コーニッシュ・シール・サンクチュアリ(Cornish Seal Sanctuary)」に暮らすオスのコツメカワウソ“ハリス(Harris、10)”は8月26日、4年間連れ添ったメスの“アプリコット(Apricot、16)”を亡くした。
ハリスは2016年初め、家族に拒絶されて「ウェルシュ・マウンテン動物園(Welsh Mountain Zoo)」から同施設に移動。コツメカワウソは一夫一婦でつがいの結びつきが非常に強いと言われており、ハリスはアプリコットを溺愛した。
伴侶であり親友であったアプリコットを失ったハリスの悲しみは相当のもので、なかなか立ち直れずにいるハリスを心配したスタッフは9月初旬、「Fishing for Love」というカワウソ専用のデートアプリを立ち上げた。「第2のチャンスを与えたい」との思いからだった。
スタッフはハリスの写真付きのプロフィールを作り「カワウソが生涯連れ添うパートナーを探しています」と綴ると、こうアピールした。
「僕はとても魅力的で、愛情込めて抱きしめることが好き。聞き上手でもあります。ほかのどんなカワウソよりも君のことを愛します。」
そして数週間後、このアピールに応えたのが英ノース・ヨークシャーのスカボローにある保護施設「シー・ライフ・スカボロー・サンクチュアリ(Sea Life Scarborough Sanctuary)」に暮らすメスのコツメカワウソ“パンプキン(Pumpkin)”だった。パンプキンも9月末にパートナーの“エリック(Eric、21)”を亡くしており、同施設のスタッフがパートナーを探していたのだった。
こうして2匹はまずチャットアプリ「WhatsApp」を使ってネットで何度かお見合いをし、