すぐにノーフォーク州グレート・ヤーマスにある病院「James Paget University Hospital」に向かった。ネイサンさんは「水膨れを見るたびに大きくなっていて、救急病院に着く頃には小さなサッカーボールくらいの大きさになっていましたよ」と明かしている。
水膨れを撮影した写真を見てみると、大きな半透明の丸い物体がネイサンさんの右脚にできているのが確認できる。この水膨れを見た病院スタッフは「ニセゴケグモに噛まれたのね」と原因を推測した。ニセゴケグモは毒を持つが死に至るほど危険なものではなく、一般的な症状は嚙まれた場所の痛みだけで24時間以上続くのは稀であるという。
しかし治療を担当した医師はネイサンさんがアナフィラキシーショックを起こしていると診断し、すぐに抗生物質入りの点滴を打った。そして巨大な水膨れに切れ目を入れて中の液体を全て排出すると、皮膚が爛れた状態の患部に包帯をし、強めの鎮痛剤を処方した。
ネイサンさんは「これまでは家族の誰かがクモを見つけたら私がつまんで窓から逃がしていたのですが、今回のことが起きてからは気をつけるようになりましたね」とクモに対する警戒心が強くなったと話している。
水膨れだった患部はその後、火傷を負ったかのように酷い状態でネイサンさんは3週間経っても足を引きずるように歩いていたが、幸いにも約3か月が経過した現在はすっかり治ってきているという。
「小さなクモがこれほどまでのダメージを与えるなんて思わないでしょう。信じられないですよ。医者は病院に来るのが遅かったらもっと酷いことになっていたと話していました。噛まれてしまったらすぐに病院へ行くことをお勧めします。私は倒れるまで働くような頑固な人間なので、妻が病院に行くように言ってくれてよかったです。」
ちなみにオーストラリアのビクトリア州では、毒グモに腕を噛まれた女性が7年以上経つも後遺症に苦しんでいるという恐ろしいケースが話題を呼んでいた。
画像は『Metro 2022年9月2日付「Dad thought he was spiked at pub but he’d actually been bitten by a spider」(Picture: Kennedy News and Media)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)