今月15日、小型飛行機を操縦するパイロットの身に起きた悲劇を偶然にもカメラが捉え、ネット上で注目を集めている。着陸直前の集中しなければいけない場面で、操縦席の真上に大きなクモが現れたのだ。搭乗していた旅行者たちは大笑いしているが、操縦者はクモが落ちてこないかと冷や冷やしながらの着陸となってしまった。『9News』などが伝えている。
オーストラリアのノーザンテリトリー州北部にあるカカドゥ国立公園の小さな飛行場に向かって、1機のセスナ機が飛行していた。同機にはニューサウスウェールズ州からの旅行者であるショーン・ハンコックさん(Sean Hancock)と妻のコリーンさん(Colleen)が搭乗しており、着陸直前の機内で招かれざる客の姿を発見してしまった。
当時の様子を捉えた動画には滑走路が目の前に映っており、ショーンさんが豪快に笑う声が聞こえる。そしてカメラが操縦席の上を映すと、天井部分に大きなクモが這っていたのだ。
このクモは“ハンツマン(Huntsman)”と呼ばれるアシダカグモ科に属するクモで、オーストラリアでは国内全域で確認できる。長い脚が特徴で、このたび同機に出現したハンツマンも「15センチはあっただろうね。大きかったよ」とショーンさんは明かしている。
パイロットは着陸に集中したいところだが、真上にこんな巨大なクモがいるとなっては、いつ自分の頭上に落ちて来るのではと肝を冷やしたに違いない。
その後、ハンツマンは日除けのために設置されたサンバイザーの部分に隠れてしまったが、