このように明かした。
「スティーブさんは約91メートル(300フィート)沖合にいました。多くの海水浴客が狼狽し、『サメだ!』と叫んでいましたよ。こういう時、ほとんどの場合はイルカでサメのケースはほとんどありませんから。」
「でもスティーブさんは必死に助けを求めて叫び続けていました。そして彼の周りに血の海が広がっているのを見て、本当にサメだったことが分かったんです。」
こうして駆けつけた3人は協力してスティーブさんをサーフボードに乗せると、ヒースさんの足首を掴ませて彼の先導で岸に向かった。
ヒースさんらが浅瀬までやってくると、さらに数名が力を合わせてスティーブさんを砂浜に引き上げ、止血バンドを巻いて応急処置を施した。スティーブさんは大量に出血しており、周囲の水はどんどん赤く染まっていく。
その後、スティーブさんは駆けつけた救急隊によってナティビダッド医療センターに搬送され、2時間の手術を受けた後は奇跡的に命を取り留めたそうだ。
サメに襲われたスティーブさんは、のちに「サメに襲われたのは不運だったが、その後はかなりの幸運に恵まれていた」として以下のように語っている。
「その日はとても穏やかで暖かく、ビーチは混雑していました。海に波もなく、穏やかだったので『助けて!』という私の声が遠くからでも聞こえたのでしょう。」
「3人の救助者が私をサーフボードで岸まで運び、その日ビーチにいた医師や看護師らとともに私に止血帯を付け、救急車への搬送を助けてくれました。」
「とんでもない量の出血もしていたようですが、色々な幸運が重なったようです。」
「もし、あの日が荒天だったら、彼らに私の声が届くことはなかったでしょう。本当に幸運でした。もし何か一つでも良くない方向に動いていたなら、私は失血死していたことでしょう。」
後日、カリフォルニア州魚類野生生物局がスティーブさんの噛み傷を調査した結果、ホオジロザメであることを断定した。また専門家らは、このホオジロザメの体長は最大級にあたる約6メートル(20フィート)と推定している。
もしスティーブさんを襲ったサメが6メートル級であれば、メキシコのグアダルーペ島沖で姿が確認された2.5トン、6.1メートルのホオジロザメ“ディープブルー(Deep Blue)”に匹敵するという。
スティーブさん襲撃の後にビーチは立ち入り禁止となり、モントレー消防署はドローンによるサメの捜索を行ったが、その姿は確認できなかったそうだ。
Video shows Good Samaritans rushing to help shark attack victim at Lovers Point in Pacific Grove near Monterey, CA.
Story: https://t.co/5eQQaRkkKe
(Video: Kevin Phillips) pic.twitter.com/UgDPm5KxLm— Ian Cull (@NBCian) June 23, 2022
画像は『TODAY 2022年6月24日付「Man attacked by shark speaks out after good Samaritans helped save him」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)