一時は透析をすることも検討されたが、数日経つと顔の腫れも引き腎臓にも問題がないことが判明、事故から1週間で退院することができた。しかし今も1週間に一度は医師の診察が必要で、トラウマを乗り越えるためのセラピーを受けている。また7歳になるのを待って肋骨を切除し、新しい耳を作る予定だという。
一方でフェリシティちゃんを襲った4匹の子犬はというと、安楽死を免れて動物シェルターで訓練を受けている。
ミシェルさんは「警察は娘が子犬に襲われたと言ってもなかなか信じてはくれませんでしたが、実は4匹は娘を襲った後に互いを攻撃し、鶏舎の中にいたニワトリ15羽のうち9羽を殺したのです」と明かし、「4匹の襲撃は同胎犬シンドロームによるもの」と続けた。
『The Mirror』によると、同胎犬シンドロームとは同胎のきょうだい犬を生後10週を過ぎても一緒に育て続けた場合に起きるもので、きょうだいに依存して人に関心を示さない、攻撃的になる、分離不安症になる、トレーニングが上手くいかない、成犬になって喧嘩が絶えないなどの傾向が見られるという。
長い間アメリカン・ピット・ブル・テリアを飼っているというミシェルさんは「4匹が安楽死されなかったのは、『1匹ずつ育てれば将来同じような問題は起きないだろう』と期待してのことです。ただ訓練が上手くいかなかった場合は安楽死の可能性もあるようです」と明かすと、最後にこう語った。
「事故前に4匹が子供たちに攻撃的な態度を見せていたとしたら、フェリシティを1人にすることはありませんでした。娘の悲劇の責任は私たち夫婦にあることは十分承知していますが、娘は本当によく頑張っています。心と体の回復にはまだ時間がかかりますが、娘が時間とともにトラウマを克服できることを祈っています。また同じようなことが起こらないよう、より多くの人たちに同胎犬シンドロームについて知ってもらえたら嬉しく思います。」
画像は『The Mirror 2022年6月15日付「Mum traumatised after vicious dog attack leaves daughter’s face unrecognisable」(Image: Jam Press)』『The Sun US 2022年6月14日付「PUPPY MAULING My little girl, 2, was mutilated and almost eaten alive by our PUPPIES in horror attack ― I blamed myself」(Credit: Jam Press)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)