昨年8月のこと、体重60キロの飼い犬に1歳女児が顔を噛みちぎられる事故が発生した。「それまで完璧だった」という飼い犬の豹変に、家族は9か月以上経った今でもトラウマで苦しんでいるという。『The Mirror』などが伝えている。
南アフリカ、ヨハネスブルグ出身のリザンヌ・ノーデさん(Lizanne Naudé、32)は昨年8月22日、キッチンにいた娘メニーちゃん(Mené、1)と息子リーハン君(Lihan、4)の激しい泣き声を聞いて慌てて駆けつけた。
当時キッチンでは夫ジャコさん(Jaco、32)が料理中で、メニーちゃんは隣に座っていた飼い犬のセント・バーナードのミックス犬“バーニー(Bernie)”に突然顔を噛みつかれたのだった。バーニーは体重が60キロ、後ろ足で立つと体長が182センチ超になる大型犬で、一家が約1年前に迎え入れたオスだった。
「キッチンに足を踏み入れると、メニーの顔や首から血が滴り落ちるのが見えました。バーニーの歯型が残っているのを見て、私はとにかく出血を止め、娘を慰めるのに必死でした」と当時を振り返るリザンヌさん。メニーちゃんは上唇から鼻にかけて噛まれ首に深い傷を負っており、搬送先の病院では唇の形成手術と首の傷の治療のために皮膚移植が行われた。
リザンヌさんは「メニーの唇は完全に引き裂かれ、首には深い傷が残りました。14針を縫う重傷で、メニーの主要動脈が切れなかったのが不思議なくらいでした。また手術後は包帯でグルグル巻きにされ、傷痕がどんな状態なのかを見ることができず、感染症の危険があることから毎週医師の診察を受けました」と振り返り、