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writer : h-r

【海外発!Breaking News】専門家「まったく普通のこと」ミツバチの大群が自動車を占拠したワケ(仏)

おそらく「車の板金の温かさ」が原因であると言われている。ブリス氏は「女王バチは働きバチを伴って巣箱を出て、別の場所に新しい生息地を作り、卵を産むのです。“再生”と“増殖”を可能にするプロセスです。最適な生息地を見つけるまで、点から点へと移動するのです。4月29日の金曜日はプジョーでした」と説明した。

ある日突然、ハチの大群が自分の車を占拠していたら驚いてしまうが、ブリス氏は「慌てなくていい」と主張する。このような事態に遭遇した場合は、養蜂家を呼ぶだけでいいそうだ。養蜂家はこのようなケースの依頼を受けると巣箱を持ってやってきて、ハチの巣の近くに配置する。その中にできるだけ多くのハチを落とし、巣箱を閉じていく。この作業の目的は女王バチを捕獲するためである。女王バチを探し出した後は、腹部を空中に向けて羽ばたかせ、女王のフェロモンを放出させる。働きバチはこのフェロモンに反応して巣箱に戻ってくるというわけだ。働きバチの回収はこれで終わりではない。ブリス氏によると「ハチはニワトリと同じで、昼になると出て行き、夜になると入ってくる」ので、全てのハチが戻ってくるためには日没を待たなければならない。

今回のハプニングが起こった自動車でも女王バチを見つけることに成功し、ハチの大群は無事に別の棲みかに移動した。この自動車の持ち主の詳細については明かされていないが、運転手はハチの大群が去って安堵していたそうだ。

このようなハプニングは滅多にないと思われがちだが、ブリス氏によれば5月から6月末まではミツバチの繁殖期のため「まったく普通のこと」という。ハチは巣箱の中で別の女王を繁殖させ、新しい女王が生まれると、古い女王は働きバチの半分を連れて出て行ってしまう。ミツバチの大群は新しい生息地を求めて去っていき、木や茂み、柱、家、車など、どこにでも棲み着く可能性がある。またハチは巣を離れる前に、新しい棲みかを見つけるまで生き延びるため、たくさんのハチミツを食べる。人間が危害を加えなければハチは襲ってくることはないため、むやみにハチの大群を追い払わないほうが良いそうだ。

救助にあたったブリブ養蜂場が今回のハプニングについてFacebookに投稿すると、多くの「いいね!」やコメントが寄せられた。中には同様にミツバチによって自動車を占拠されたことを報告するコメントがあり、誰の身にも起こり得るハプニングだということが分かる。

画像は『Bribees Apiculture 2022年4月30日付Facebook「Un peu d’originalité」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 H.R.)

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