ショックのあまりパニック発作を起こした妻は診療所に運ばれたという。
「フィエスタ・デル・ベルデホ」は2008年から行われている毎年恒例の祭りだが、パンデミックの影響で開催されたのは2年ぶりだった。バリャドリッドのラ・セカ町役場はこの事故を受け、直ちに祭りを中止し以下のような声明を発表した。
「開催中に牛に襲われた男性が亡くなりました。彼は医師や看護師とともにメディナ・デル・カンポ病院に搬送された後、死亡が確認されました。ご家族とご友人に心からお悔やみを申し上げます。」
なおスペインで開催される闘牛イベントでは毎年数人の死者が出ており、昨年10月末にはバレンシア州カステリョン県オンダで55歳の男性が、今年1月にはカディス県プエルト・セラーノで開催された祭典で別の男性がそれぞれ牛の突進により致命傷を負っていた。そのため今回の事故後、この種のイベントの禁止を求める声が続出した。
「これまで何人もの死者が出ているのに、まだこんな祭りをやっているのか?」
「このような祭りは廃止すべき。牛にとってもいい迷惑。」
「これは動物虐待。怪我する危険性を知りながらもこのイベントに参加する人間の責任。」
「家族の目の前で起きたことが残念。なんという愚かで無駄な死に方なんだ。今すぐやめるべき。」
「こんなバカげた伝統はそろそろ禁止されるべきだ。」
「彼の家族には申し訳ないが、あれだけ鞭を打たれたら襲いかかるだろう。牛は自分の命に危険を感じたに違いない。」
画像は『The Daily Star 2022年5月2日付「Dad dies after being gored by 84st bull in front of horrified family at festival」(Image: CEN)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)