今月1日、スペインで2年ぶりに開催された祭りに家族で参加した50歳の男性が、闘牛ショーを観覧していたところ雄牛に襲われた。角で体を持ち上げられたのち床に投げつけられた男性は、応急処置を受けた後に病院へ搬送されたが間もなく死亡が確認されたという。スペインで開催される闘牛イベントでは毎年数人の死者が出ており、イベントの禁止を求める声が多数あがっている。『The Daily Star』などが伝えた。
スペインのナバ・デル・レイに暮らすオスカー・ロドリゲス・カジェハさん(Oscar Rodriguez Calleja、50)は5月1日、バリャドリッドで開催された祭り「フィエスタ・デル・ベルデホ(Fiesta del Verdejo)」に家族と一緒に参加した。
地元で闘牛ファンとして知られるオスカーさんは午後6時頃、妻や娘と共にイベントのひとつである闘牛ショーを観覧していたところ、体重84ストーン(約550キロ)の雄牛に襲われた。
目撃者の証言によると、木箱から放たれた牛は直進せずに右側の柵の向こうに立っている群衆に突進したという。そして手すりの後ろに立っていたオスカーさんの体を角で持ち上げて数秒間振り回した後、床に投げつけたそうだ。
太ももの付け根に牛の角が突き刺さり、大量の出血を伴う裂傷を負ったオスカーさんは現場に居合わせた医療スタッフにより応急処置が施され、「メディナ・デル・カンポ病院(Medina del Campo Hospital)」に搬送されたが間もなく死亡が確認された。
オスカーさんの家族は事故の一部始終を目撃していたそうで、