警察はその大金とトーマスさんの正直さに驚いたという。そして警察によって現金の持ち主を捜索することになった。
その後の調べで、大金はザクセン=アンハルト州のハレに住む91歳の女性のものということが判明した。この女性は夫が亡くなった後、老人ホームで介護を受けながらの生活を送っているという。今回、女性の捜索にあたった地元警察の広報担当者アストリッド・クフタさん(Astrid Kuchta)は次のように述べている。
「台所の食器棚はハレに住む高齢の夫婦の家財整理をした時に売りに出されたようです。現金が入れられた2つの封筒については簡単に見つからないところにうまい具合に隠されていました。」
また食器棚を売りに出したのは女性の孫で、現金のことは全く知らなかったと話しているそうだ。ちなみに『The Sun』によると、ドイツの法律では10ユーロ(約1370円)以上の現金を拾得し、警察に届けずそのまま自分の懐に入れてしまった場合には横領罪で禁錮3年の刑に処せられる可能性があるという。
このほど食器棚から発見された現金を全て警察に届け出たトーマスさんは、拾得者の権利として届け出た金額の3パーセント相当の4500ユーロ(約61万5000円)を受け取ることができるそうだ。
画像は『The Sun 2022年4月28日付「WINNING BID I found £130,000 in cash while assembling kitchen cabinets I bought from eBay – but there’s a devastating twist」(Credit: Newsflash)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)