彼が経営する「フィリーズ・レコード(Phillies Records)」と契約。フィルとタッグを組んだ『Be My Baby』『Walking In The Rain』『Baby I Love You』などが大ヒットした。
ロニーは1968年にフィルと結婚。3人の養子を迎えるも6年間の結婚生活の末、1974年に離婚した。
のちにロニーは自身の回顧録で、フィルが暴力的で虐待的だったことを明かしている。フィルが自宅の地下室に棺を置き、もし自分のもとを去ったら殺すと脅していたことや、1972年には助けを求めるため裸足で家を抜け出したことなどを綴っていた。
ザ・ロネッツはその後、印税の未払いを理由にフィルを訴えている。フィルは女優ラナ・クラークソンを殺害した罪で2009年から服役していたが、2021年1月に新型コロナウイルス感染のため81歳で獄中死した。
ロニーの訃報を受け、大物ミュージシャン達が自身のツイッターで彼女を追悼した。
60年代を代表する米バンド「ザ・ビーチ・ボーイズ」のブライアン・ウィルソンは「今、ニュースを知ったばかりで言葉がない。彼女の声が大好きだった。特別な人物で、親しい友人だった。とても悲しいことだ。ロニーの音楽と精神は永遠に生き続けるだろう」と記した。
米ロックバンド「KISS」のジーン・シモンズは「RIPロニー・スペクター。ロネッツのアイコニックな声。A&Mスタジオで一緒に時間を過ごし、ロックンロール初期の話を聞けたことを誇りに思う。彼女は惜しまれるだろう」と綴った。
画像は『Ronnie Spector 2019年12月22日付Instagram「Tomorrow (Monday) is our last show this year, we finish at Usher Hall in Edinburgh.」、2022年1月12日付Instagram「Family Statement on the Passing of Ronnie Spector:」、2021年1月17日付Instagram「It’s a sad day for music and a sad day for me.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)