(刑務所では口のきき方にご用心)
余計な一言が相手を怒らせ、暴力事件へと発展することは少なくない。音楽プロデューサーのフィル・スペクターが刑務所で暴行を受け歯を折られたという。現在フィルは女優のラナ・クラークソンを殺害した罪で19年の懲役に服している。その彼の友人が、事件の状況について語っている。
刑務所内で暴行を受けたフィルは殴られた結果、鼻と目にアザをつくり、歯を2本折られたという。そもそもフィルが暴行を受けたのは、彼の口が災いしたようだ。冗談の通じない相手への余計な一言が原因だったという。今回の暴行事件について彼の友人は次のように語っている。
その友人は、歯を折られた原因は冗談をいった相手が悪かったと語る。フィルはおしゃべりだが、時に冗談というものはみんなに通じるわけではない。その体格の大きな男と言い争いになった結果、殴られたようだ。口は災いの元とはまさにこのことである。
この暴行について、最初フィルは歯が折れた理由を話そうとしなかったようだ。最初は歯が折れたのは、階段から落ちたとしていたが、後に本当の理由を語り始めたという。
いっぽうフィルの証言を真っ向から否定しているのが彼の妻だ。彼女の語るところによれば、彼は刑務所の皆から好かれており、そのようなことはありえないと言う。
「フィルは暴力をふるわれたわけではないわ。暴力をふるわれたなんてことは絶対にない。彼は皆に好かれているし、ひょうきんで、刑務所の中でも人気者よ。みんな彼を慕っているわ」と暴行を受けたことを否定している。
加えて、彼女は彼が昨年に歯医者で歯のインプラント治療を受けたことをあげている。どうやら彼女は彼が歯をなくしたのは、インプラントが抜けただけと言いたいようだ。
フィルの証言を否定しているのは刑務所側も同様である。刑務所もフィルの言う暴行事件について否定している。刑務所の代表によると、フィルがケンカに巻き込まれたという話はないとのこと。
双方の主張が食い違う中、現段階では真相は不明だ。しかしこれまでも刑務所内でたびたび騒動を起こしているというフィル。これからも無事に懲役生活を送ることができるのであろうか? なお彼は今月の初め、殺人容疑に対して公平な裁判を受けていないとして、上訴している。
(TechinsightJapan編集部 クローン中山)