「奥さんと一緒に作るとレパートリーが増えた。2人ともバリエーションがすごく増えました」と喜んだ。「家族で一緒に自宅でご飯を食べることも増えた」といい、「だしパック料理を研究する際に娘や息子に食べてもらう機会も増えた」とのこと。川島を健康的な体型にした有り難いだしパック料理だが、6歳の娘は「厳しいというか『これ、だし入れすぎじゃない?』と言ってくるんです」と味についてダメ出しすることもあるそうだ。
川島には他に1歳の息子がいるが、誰かひとりに任せるのではなく家族全員が分担するのが家族の方針だそうで、家族みんなでスーパーに行ってレシピを考えたり、料理や洗い物もみんなでするのが理想のようだ。娘もピーラーだけでなく大人と同じ包丁も使えるそうで、その娘が料理に参加する様子を見て「1歳の息子が絶対に入ってくるんですよ」と川島。「言葉がまだ『ママ』しか言えないので、ずっと『ママ』と呼ばれて。全てに対してママ。『どこにママがいるんだ?』と…」とツッコミながら目を細めた。川島は「子供たちも一緒に料理をすると料理への愛って深まるかなと。『お母さんこんなに大変な思いをしてるんだ』って。誰かひとりがやるというより、うちの方針としてはみんなで楽しく料理を作ったり食べたいな」と語った。
「#真実のレシピ」プロジェクトは、料理には見落とされがちな「献立を考えること」「食材の買い出し」「後片付け」など料理する本人でさえ見過ごしがちなレシピの「行間」に注目し、そこに隠れた愛や想いを可視化する試み。妻の実家から届いた大根を皮まで使い切るレシピの最後に「これさえなけりゃなあ」も「洗い物」も記して「#真実のレシピ」として発表した川島は「共感できる部分が多かった。料理しているときに自分では無意識にやっていることが多かった。料理を作るうえで“行間”が大事だなと思いました」とコメント。「仕事でいないときは、妻がものすごくいろいろ考えて料理してくれているというのを感謝しないとな…と今回思いました。毎日の食卓の理解と感謝。毎日食卓に料理があることは当たり前になっているんですけど、そこに隠れている工程だったり、感謝の気持ちだったり」と妻の有り難さを噛み締めた。「今回の企画で気付かされました。愛って素晴らしい。レジェンドでした」と川島は指でL字を作った。
(TechinsightJapan編集部 取材・文:関原りあん)