構ってほしそうに泳ぎまわる可愛らしい姿に海水浴客は歓声を上げて喜んでいる。
イルカは人間たちと遊びたかったのだろうか、その後も左右から何度も顔を出したり引っ込めたりして海水浴客たちを楽しませている。近くにいた他の人たちがイルカのそばによって人が増えたが、イルカはそれを歓迎するかのように近寄っている。
人が集まってくるとイルカは尾ひれを海面に出し、大きな水しぶきを上げ始めた。無邪気なこの行動には海水浴客たちも大喜びしていた。
ヘレンさんは「人の方から近づいたのではなく、イルカの方から寄ってきたんです。子どもたちはよくここに泳ぎに来ますけど、イルカを見たのは初めてですよ。まるでフォトショップで加工したような写真になりました。本当に信じられない光景でしたね」と驚きを明かす。
友人と釣りに来ていたという目撃者のアントニー・シルコックさん(Antony Silcock)は「波止場で釣り上げたヒラメをリリースしようとしたら、黒い影が息をするために海面に出てきたんだ。本当に驚いたけど、すぐに美しいイルカだと分かったよ。このイルカは単に遊びたかっただけみたいです。最高の一日の終わりになりましたね」と当時を振り返る。
ヘイルから車で1時間40分の場所にあるプリマス在住のアントニーさんは、この日だけヘイルを訪れていたそうで「イルカに会えるなんて本当にラッキーだよ」と喜びを明かした。
しばらくするとイルカの出現を耳にした地元の海洋野生生物の専門家が現場にやって来て、イルカの状態を確認したという。専門家によると、このイルカは地元で“ニック(Nick)”という名前で知られているそうだ。
当初は、イルカの頭に結束バンドのようなプラスチック製のものが引っかかってしまっているのではないかと心配されていた。沿岸警備隊が確認するとそれは白い傷跡であることが確認され、その傷によりニックであると判明した。
この映像を見た人々からは「これはすごい!」「素晴らしい経験だ」「その場にいたかったな」「こんな体験は一生忘れられないだろうね」と驚きや羨望のコメントが集まった。
なお専門家は「イルカなどの海の生き物が近くにいても、近づかないようにするべき」とコメントしている。
画像は『Cornwall Live 2021年8月24日付「Dolphin splashes around with swimmers in ‘once in a lifetime’ moment at Hayle Harbour」(Image: Jo Quick)』『Helen Williams 2021年8月23日付Facebook「Lee Ford dolphin tamer!!!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)