ピートさんにこう問いかけた。
「すごく簡単な質問なんだけど、いいかな? なぜ、あなたはパブに来たんだい?」
するとピートさんは笑顔で、このパブを愛する理由について以下のように語り始めた。
「料理がおいしいからさ! 私はこのパブを愛しているんだ。この景観も最高だ。」
「それに、あなたを見てごらんなさい。店のマネージャーで責任者だ。そんなあなたが僕の向かいに座ってくれている。こんなにも嬉しいことってないよ。」
ピートさんからの愛溢れる返答にティムさんが「ここに毎日来てくれているよね?」と言えば、ピートさんは「ここに毎日通っているね」「ここにいないときは、棺桶の中にいることだろうね、それが真実さ」と言い切ってみせた。
ティムさんが5月25日、自身のTikTokアカウント「the_pub_man」にこのやり取りを収めた動画を投稿すると瞬く間に大反響を呼び、人々から「ピートさんの昼食代を支払わせてくれないか」との申し出が殺到した。
そんなピートさんへの昼食代は数日間で10万8000円(700ポンド)を超え、これは赤ワイン90杯分(3か月相当)および数週間分のランチ代に匹敵するという。
5月28日に再度投稿された動画では、一連の出来事を伝えられたピートさんが大変驚いた後に「信じられない、恩にきるよ。この場所が本当に大好きだ!」とティムさんに感謝を述べる姿が捉えられていた。
ティムさんは、その時のピートさんの様子をこのように述べた。
「ピートさんは私たちと過ごす時間、そしてこのたびの出来事にとても感謝していました。」
「人々がピートさんに飲み物をおごってくれたのは、みなさんが彼のことをいい人だと思ったからでしょう。」
「彼は困っているわけでも、貧しいわけでもない。人々は彼に同情したのではなく、ただ彼を愛するがゆえに申し出てくれたのです。」
「ピートさんはみなさんに感謝したうえで『自分よりも人々の助けを必要としている人がいる。私のために食べ物や飲み物を買うのは、もうやめてください』とお願いしています。」
これらの出来事に触発されたティムさんは、人々が集まって交流したり、新たな出会いに巡り合える「meet and greet lunchtime」というランチ交流会の立ち上げに向けて動き出しているそうだ。
画像は『The Pub Man 2021年5月25日付TikTok「#foryoupage #fyp #fy」、2021年6月8日付TikTok「#foryoupage #fyp #fy」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)