英ボリス・ジョンソン首相は首相官邸前で声明を発表、「本日、国民の思いは女王とその家族に向けられなければなりません。彼らは非常に愛され尊敬された公人であるだけでなく、献身的な夫であり、誇りと愛に満ちた父親、祖父、そして曾祖父を失ったのです」と追悼の意を述べた。
フィリップ王配は1921年6月10日、ギリシャのコルフ島でギリシャとデンマークのアンドレアス王子の長男として生まれた。叔父であるギリシャ国王が退位を余儀なくされた後、家族でフランスやドイツなどに亡命、その後ユダヤ人が設立したスコットランドの学校で寮生活を過ごした。
1939年には王立海軍大学に入学。当時13歳のエリザベス(当時は王女)が大学を訪問した際、校内を案内したフィリップ王配に恋心を抱き、その後数年間手紙のやり取りが続いたとされる。2人は1947年に結婚し、チャールズ皇太子、アン王女、アンドルー王子、エドワード王子の4人の子供を授かった。王配が逝去した9日は、長男チャールズ皇太子(72)とカミラ夫人(73)の16回目の結婚記念日にあたる。
女王と73年以上の結婚生活を送った王配は、英国史上最も長く君主の配偶者を務めた人物となる。人生の数十年を公務に捧げ、96歳だった2017年5月に公務から正式に引退すると発表した。
2013年には、王配が政府関係者に「正式な国葬に向けての大騒ぎはしたくない」と話したことが伝えられた。王配の遺骸は、葬儀が行われるまでウィンザー城に安置される。国葬はウィンザー城内の聖ジョージ教会で行われ、TV中継されるとみられる。葬儀の後、王配はウィンザー城内にあるフロッグモア・ガーデンに埋葬される予定だ。
画像は『The Royal Family 2021年4月9日付Instagram「It is with deep sorrow that Her Majesty The Queen has announced the death of her beloved husband, His Royal Highness The Prince Philip, Duke of Edinburgh.」、2020年11月19日付Instagram「This new image has been released to mark the 73rd wedding anniversary of The Queen and The Duke of Edinburgh tomorrow.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)