英王室のエディンバラ公フィリップ王配が、現地時間9日の朝に崩御したことをバッキンガム宮殿が伝えた。滞在先のウィンザー城で静かに息を引き取ったという。99歳だった。エリザベス女王(94)とは73年の結婚生活を送り、今年6月には100歳の誕生日を迎えるはずだった。
バッキンガム宮殿は現地時間9日に声明文を発表し「女王陛下が、最愛の夫エディンバラ公フィリップ殿下の死を発表されたことを、深い悲しみを持って受け止めています。殿下は今朝、ウィンザー城で静かに息を引き取られました。詳細は追ってお知らせします。英王室は、世界中の人々と共に殿下の死を悼んでいます」と伝えた。
フィリップ王配は今年2月16日に滞在先のウィンザー城で体調を崩し、ロンドンのキング・エドワード7世病院に入院した。3月1日には市内の聖バーソロミュー病院(St Bartholomew’s Hospital)へ救急車で転院。現地時間3月4日に同病院での心臓手術が成功、翌日にキング・エドワード7世病院に移った。現地時間3月16日には、これまでで最長となる28日間の入院生活を終えて、エリザベス女王が待つウィンザー城に戻っていた。
エリザベス女王は今後8日間は喪に服すため、私的なものを含む一切の公務を遂行しなくなる。議会を通過した法案を法として発行するため、女王が個人的に承認するロイヤル・アセント(国王の裁可)も行われない。8日が経過した後、さらに30日間は王室の公式な追悼期間が続くことになる。英国中が喪に服し、バッキンガム宮殿をはじめとする国内各地で半旗が掲げられる。
フィリップ王配の死を受け、