ブーマーが玄関の前で座り込み、落ち着かない様子で周囲をうかがう姿が映っている。サマンサさんが近くにしゃがみ込んで呼びかけると、立ち上がって前脚を伸ばし家の中に入ろうとする様子を見せるが、再び座ってしまった。
動画はブーマーが困惑した表情をして座る姿で終わっており、家の中に入る決心がつかなかったようだ。サマンサさんは「これまで一度も家の中に入ることが許されなかったというのは明らかでしたね」と述べ、ブーマーの行動に心を痛めた。
この動画がTikTokに投稿されると、今月13日の時点で再生回数が790万回を超え大反響を呼んだ。コメント欄には「家に入るのをとても怖がっているね。きっと過去にお仕置きされた経験があるんだ」「この犬の過去を想像して涙が出ちゃう」「今までたくさん叩かれたりしてきたんだろうね」などの声が寄せられ、多くの人が涙した。
サマンサさんはさらに1か月かけて愛情を注ぎ、ブーマーとの信頼関係を築いていった。そのおかげでブーマーは自身が愛され必要とされていることを理解し、ゆっくりと自ら家の中に入るようになったという。
現在はすっかり慣れて走って出入りしているというブーマーは、新しい家族を見つけるため3か月後にウィスコンシン州にある施設に移動するそうだ。
サマンサさんは「ブーマーは散歩やお腹を撫でられることが大好きですね。ただ大きな犬が近づくと、過去に攻撃された経験があるようで緊張してしまうようです。それ以外は特に問題もないので、すぐに新しい家族が見つかると確信していますよ」と話しており、ブーマーとの残りの時間を楽しんでいる。
画像は『The Dodo 2021年3月15日付「Former Street Dog Tries To Work Up The Courage To Enter His New Home」(SAMANTHA ZIMMER)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)