日曜劇場『半沢直樹』（TBS系）で“鉄の女”こと銀行員・谷川幸代役を好演した西田尚美。2021年1月放送の『逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類！新春スペシャル!!』でもキャストを務める人気女優だ。そんな西田が20代で初主演した映画『ひみつの花園』（1997年）の思い出をラジオ番組で語った。監督からかなり厳しいことも言われたが、貴重な体験から大切なことを学んだという。

12月21日放送のラジオ番組『伊集院光とらじおと』（TBSラジオ）に女優・西田尚美がゲスト出演した。パーソナリティーを務めるお笑いタレント・伊集院光とは映画『ひみつの花園』で共演して以来、20年以上ぶりの再会である。

映画『ひみつの花園』（監督：矢口史靖　脚本：矢口史靖、鈴木卓爾）は、子どもの頃からお金を数えるのが大好きだった主人公・鈴木咲子（西田尚美）が短大を卒業して銀行に就職するも銀行強盗事件に巻き込まれたり、5億円が入ったケースを持ったまま青木ヶ原の樹海の奥地に迷い込んだりして波乱万丈な日々を送るコメディーだ。伊集院光は咲子が通う自動車教習所の教官・田中という役柄を演じた。

当時の西田尚美はモデル事務所に所属してドラマやCMに出演していたが、実は芝居の練習をほとんどしたことがなかった。矢口史靖監督との初顔合わせで台本のナレーション部分を読まされて、「けちょんけちょん」にダメ出しされたそうだ。矢口監督もまだ若くて血気盛んだっただけに、西田の演技を見て「何もやらなくていい。何かやろうとするから君はおかしくなるんだよ。感情を込めなくていいです」と歯に衣着せぬ言葉で指導したという。

とにかく演技が分からなかった当時のことを西田が「矢口さんの顔色をうかがいながらやっていた感じ」と振り返れば、