2019年の『M-1グランプリ』にファイナリストとして出場、一躍知名度を上げたお笑いコンビ・すゑひろがりず(南條庄助・三島達矢)。狂言風スタイルのネタが特徴だが、30代後半で人気を得た遅咲きの2人は低迷していた時期をこれまで経験してきた。コンビの解散を決意した際にそれは救ったのはミルクボーイ・駒場孝の助言だったという。
27日放送のトーク番組『やすとものいたって真剣です』(ABCテレビ)にすゑひろがりずが出演した。MCの海原やすよ・ともこが「会いたい」とリクエストして2コンビの対面が叶ったもので、南條庄助が小鼓を叩くとやすよが「思ったよりいい音だね!」と声を弾ませた。
これまでまったく芽が出なかった2人だが、『M-1グランプリ2019』を境に「人生が圧倒的に変わりましたね」と南條。しかし三島達矢は「楽器も持ってますし、まさか決勝まで進めるとは思っていなかった」と半ばあきらめていたそうだ。三島が後で聞いたのは、若手漫才師の頂点を決める『M-1グランプリ』において楽器はアリなのかナシなのか審査員たちが会議を行い、意見が割れたということ。「鼓は19世紀の漫才では持っている」と三島は説明するが、決勝に進めたからには「アリ」ということになったのだろう。
しかしこの狂言風ネタをメインにするまでには迷走していた2人。「南條」と「三島」から文字を取ってコンビ名を「南の島」にして「パイナポー南條」と「ライチ三島」という芸名でアロハシャツを着ていた時期もあったが、「そんなの絶対やめた方がいい」と先輩たちからも不評だったそうだ。劇場のオーディションも受からない日々が続き、『M-1』で披露された他の漫才師のネタを一言一句書き起こして「俺らにはどの形の漫才が合うのか」模索して2人で実演したことも。だが南條は「ひとつもしっくりこなかった」と言い、