ミシェル夫人:これだって思えることに出会えるまで、どんどん新しい経験を積んでほしいですね。そして昨日まで「これだ」って思えたものに心を動かされなくなったとしても、それはそれでいいんです。むしろそれは良いことです。
ミシェル夫人:若い頃の私は「まだまだ努力が足りない」「決められた道からどんどん逸れていく」、そんな心配ばかりしていました。娘達には“決められた道”なんてないし、時には方向転換したっていい、そしてそういう自分の決断に自信が持てる日は、時間とともに訪れることに気付いてほしいと思います。
メーガン妃:「Girls Opportunity Alliance」(教育を通じて、思春期の少女達の活躍の場を広げる活動を行う「オバマ・ファンデーション」のプログラム)設立のインスピレーションはどこから? また同プログラムが目指すゴールとは?
ミシェル夫人:現在、学校に通えていない少女は世界に9800万人います。私自身も教育の力に助けられた1人として、どんな状況であろうとも若い少女の誰もが教育を受け、成長し、培った知識に基づいて行動する機会が与えられるべきだと思っています。
ミシェル夫人:私達は、すでに世界中で同じ目的を持って活動中の団体同士を繋げて理解を深め合ったり、少女達がそれぞれのコミュニティーで活躍できるよう、そのために必要な人材やサポート、活動の場を提供しています。
メーガン妃:15歳の自分と話す機会があったら、今日のあなたの姿を見て少女は何と言うと思いますか?
ミシェル夫人:とても面白い質問ですね。15歳の頃は楽しかったけれど、よく考えてみると、10代の私はかなり“規定通り”の子供でした。成績はいつもオールAで、自分自身にものすごく高いハードルを課していたんです。だから今の私を誇りに感じてくれると思うけれど、おそらくまだ満足はしていないでしょうね。
ミシェル夫人:15歳の私はきっと「シカゴのサウスサイドには、声を上げられないまま見放され、夢見ることも許されない少女達がまだたくさんいるわよ」「彼女達のために闘い続けなさい」って言うのではないかしら。それから、私の夫のことを素敵だって微笑んでくれるでしょうね。
アーチーくんを妊娠中から、英版『VOGUE』9月号のプロジェクトに精力的に携わったとされるメーガン妃。憧れだったミシェル夫人と「女性のエンパワーメント」というテーマでコラボできたことは、本格的な公務復帰を前に大きな自信となったことだろう。
(TechinsightJapan編集部 c.emma)