医師から「パニック症」の疑いがあると診断された。
「パニック症」とはある日突然、動悸や呼吸困難、吐き気、手足の震えなどの発作が起こり、それが繰り返されるようになるというものだ。しかし佐藤は「自分の気の持ちようが原因」と考えてしまい、申し訳なさから周りに話せずにいた。そのため発作が起きるとメンバーが心配するなか、時間が経つと症状がおさまるということが続く。
そんななか、同じ「パニック症」に苦しんでいた劇場公演の舞台監督が、佐藤の症状に気づいて「頑張らなくていいんだよ。つらくなったら、いつでもステージからはけても全然OKだし、いつでも私たちがいるから」と声を掛けてくれたのだ。
その言葉で気持ちが楽になった佐藤は「パニック症」と向き合いながらアイドルを続け、発症からおよそ3年後の2014年にSKE48を卒業、その後はグラビアアイドルや女優として活動する。
番組放送後に、佐藤聖羅が自らオフィシャルブログで「心配ご無用!」と題して今の心境を明かしている。
「パニック症という病気は誰にでも起こりゆる身近な病気だという事を知って頂きたかった事と、私のように治って普通に生活出来るという事を視聴者様に知ってもらいたかった」(原文ママ)との思いから今回の出演を受けたという。
SKE48の活動が発症の原因ではなく、グループを卒業した理由も「パニック症」が原因ではないと念を押しており、「こう見えて意外と真面目で、学校の事、仕事の事やプライベート、悩んでも結論の出ない難しい時期でした。色んな事が重なり、発症したのかなと私は思っています」と明かす。
さらに「パニック症は急になる人もいれば、一生ならない人もいて、すぐ治る人もいれば、長期にわたって付き合っていかなくてはならない病気です」「真面目な方や考えすぎてしまう方、心配性な方になりやすいのかなと。いつも明るく元気で、無邪気な方でも発症します」と補足している。
「パニック症で悩んでいる方に心にとめていて欲しいのは、無理をしないでほしいという事。自分にストレスや負担をかけるとなかなか治りません。自分の生活の中で逃げ道を作ってあげて下さい」「誰かに迷惑をかける事を怖がらない事が大事です。甘えさせてくれる家族、友人、上司、会社に病気を受け止めてもらいましょう」というアドバイスも経験者ならではの重みがある。
「私は驚くほど元気で大回復っ 病気をどう治すか考えるより、現状より楽しい日々を過ごすことを意識していきましょうねっ」という佐藤聖羅。最近はタレント活動やカジノディーラーとして自分のやりたいことを楽しんでいるそうだ。
画像は『佐藤聖羅 2019年2月1日付Instagram「2月5日夜9時~ザ!世界仰天ニュースに出演いたします」、2019年2月2日付Instagram「今日もカジノパーティ 大盛況御礼」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)