この時点の会話で少年が学校でなにか酷い目にあったのではないかと思ったことだろう。しかし少年から出た言葉は、宿題で困っているということだった。
少年:えっと、ものすごい量の宿題があるんだけど。
バンディさん:今日の宿題は何だったの?
少年:算数…。とても難しいんだ。
バンディさん:どんな算数の宿題なの?
少年:分数なんだよ…。
バンディさん:君、苦手なの?
少年:うん…。
バンディさん:わかったわ、つまずいている分数の問題を言ってみて。
少年:4分の3たす4分の1…の答えなんだけど…。
バンディさん:よし、まず分子の3と1をたすと?
少年:4。
バンディさん:じゃ、分母が4で分子も4よね。それで4分の4は何になる?
少年:1だ!
バンディさん:そうよ! やるじゃない!
少年:ありがとう!
最後まで少年の対応をしたバンディさんには、人々から「これは微笑ましい。アントニアさんありがとう。あなたは本当のヒーローだわ」「なんてすばらしいの。少年の一日を良い日にしてくれてありがとう。世界があなたのような人を必要としていると思う」といった称賛の声が集まった。
同署のマット・ガード巡査部長(Matt Gard)は、バンディさんについて「彼女はとても仕事熱心な人です。彼女は常にベストな仕事をしているので、今回のことは特に驚くことではありません」と話している。
今回の同署のFacebookには、「我々のオペレーターは緊急事態に備えてトレーニングを積んでいます。宿題を手伝うというのは想定外なので、911にダイヤルすることはお勧めしません。しかし今回、少年の対応をしたオペレーターは彼の一日を素晴らしいものにしました」と綴られていた。
画像は『abc7chicago.com 2019年1月26日付「911 dispatcher assists young boy with homework emergency」(Lafayette Police Department)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)