緊急通報はその言葉通り「緊急事態発生時」に行うものである。しかし、「ミルクを買ってきて」「代わりにゴミを出して」「旅行中子供の面倒を見て」「親に嫌いなサラダを出された」などなど緊急とは思えない内容で通報してくる人はあとを絶たない。このほど米コロラド州フォートコリンズ警察が、4月に起こった「意外な911コール」をFacebook上で公開した。『Inside Edition』『abc7NY』などが伝えている。
9月25日、コロラド州フォートコリンズ警察が公開した緊急コールの内容は、思わずクスリと笑ってしまうようなものだった。
オペレーターのクリス・クロウさんがかかってきた電話に出ると、通話相手はまだ10歳の少年で「あの、緊急事態ではないんだけど…」とためらいがちに切り出してきた。
「今、算数の宿題をしているんですが、71を3052で割るとどうなるのかわからなくて…」
これを聞いたクリスさんは、少年を叱ることなくこのように返した。
「わかった、手伝ってあげるよ。今すぐに答えが浮かばないからちょっと待って。」
いくつかのやり取りの後、少年は3052を71で割った答えを求めていることに気付き、クリスさんは丁寧に計算機で答えを確認し、少年に「今、計算すると42.98と出るね。切り上げると答えは43になるかな」と伝えた。その後、少年はクリスさんに礼を述べ通話は終了となった。
「『助けが必要』と思ったらとにかく911にかければいいと思う人が多いのです」と話すクリスさんだが、